札幌市立柏中７０周年記念式典　より質の高い歴史つくろう　学年・学級別の合唱発表も

（学校 2017-10-31付）

１０００人が７０周年の節目を祝った

　札幌市立柏中学校（蛯名嘉津夫校長）の開校七十周年記念合唱会・記念式典が二十四日、札幌コンサートホールＫｉｔａｒａで挙行された。全校生徒や関係者合わせて約一千人が出席。これまでの歩みを振り返ったほか、合唱するなど、七十年の節目を祝った。

　同校は昭和二十二年に開校。学校教育目標「豊かな人間性をめざして」のもと、様々な教育活動を展開してきており、これまで二万四千七百七人の卒業生を送り出している。

　式典の前に記念合唱会を開催。「学級ごとに全員が心を一つにして努力し、合唱をつくりあげることの喜びを感じる」「他学年の発表を鑑賞することでお互いのよさを認め合い、一・二年生には上級学年のよさを受け継ぎ、次年度につなげていこうとする意識をもたせる」などをねらいとした。

　生徒たちは学年・学級別に分かれて合唱。また、合唱部の発表も行った。

　記念合唱会に続き、記念式典を挙行した。今回、七十周年の記念式典に当たって、生徒活動を中心とした取組を実施。記念誌を活用した全校道徳では、同校の歴史を振り返り、よいところなどを学級ごとに議論。校歌の四番目の歌詞として同校のよいところをまとめた。

　記念式典では開校時の様子など、同校の歩みを振り返るスライド上映を行ったほか、代表生徒が作成した“四番目の歌詞”を朗読した。

　続いて、祝辞では札幌市教委の引地秀美学校教育部長と同校ＰＴＡの三上喜彦会長が登壇。このうち、引地部長は世界で活躍するピアニストの辻井伸行氏についてふれ「皆さん一人ひとりは自分にしかないよさや、限りない可能性がある。辻井さんのように自分の力を信じ、夢や希望の実現に向け、強い意志をもって前向きに努力できる人になってほしい」と呼びかけた。

　このあと、全員で校歌と大地讃頌を斉唱したあと、蛯名校長があいさつ。「これまで培ってきた柏中の伝統を大切にしながら、一人ひとりの努力を結集し、より質の高い本校の新たな歴史をつくり上げていこう」と呼びかけた。

　また、地域の支援に感謝の気持ちを述べるとともに「皆さんとともにふるさと柏を共有しつつ、新たな歴史をつくっていこう」と話した。

(学校 2017-10-31付)