稚内高２年生がインターンシップ　建設現場で測量実習など　有意義な学習の機会に

（学校 2017-11-01付）

建設現場の空気を肌で実感し、将来の職業選択に向けて見識を深めた

　【稚内発】稚内高校（元紺谷尊広校長）の二年生百五十二人は十月二十四日から三日間、稚内市内の建設企業などでインターンシップを行った。うち五人が市内などの建設工事現場を見学。現場で働く人たちとふれ合いながら、建設業の魅力などにふれた。

　インターンシップには、普通科百十七人、商業科三十五人の二年生が参加。普通科は一日のみ、商業科は三日間にわたって実施し、約四十の事業所で様々な職業を体験した。

　そのうち、市内の建設業者・㈱共成建設が三人、㈱中田組が二人の生徒を受け入れ、工事現場などを見学した。

　共成建設では、はじめに、現場事務所で大須賀悟取締役土木部長が映像を交えながら、建設業について解説。農業土木工事に関しては「重機を使って畑の凹凸を直したり、水はけをよくしたりする工事を行い、質の高い牧草を生産できるようにしている」と説明。その上で「畑を整備するだけでも様々な職種の人が携わっており、日本の食を支えている」と語った。

　このあと、農地整備の現場を見て回り、実際に測量機械やドローンを使った実習も行い、建設業への理解を深めた。

　一方、中田組では、港湾や道路、建築の現場を見て回ったほか、同社の独身寮も見学。中田組の担当者は「はじめは分からなくてもみんな優しく教えるので、建設業への就職を将来の選択肢として考えてほしい」と呼びかけた。

(学校 2017-11-01付)