函館市凌雲中が閉校式挙行 新たな未来へ心新たに 36年の歴史振り返る(学校 2017-11-07付)
来年度の統合を前に母校との別れを惜しんだ
【函館発】函館市立凌雲中学校(浦田慎一校長)は十月中旬、同校体育館で閉校式を執り行った。生徒百五十七人をはじめ、来賓、同窓会・PTA会員、元教職員など合わせて約二百三十人が出席。三十六年の輝かしい歴史と伝統を振り返るとともに、来年度からの学校統合に向けて心を新たにした。
同校は、昭和五十七年に函館市立中央中学校と函館市立松川中学校が統合し開校。三十六年の歴史の中で、道内外で活躍する五千六百余人の卒業生を輩出してきた。来年度からは、的場中学校と光成中学校との統合が決定しており、巴中学校として新たなスタートを切ることになっている。
閉校式では、国歌斉唱に引き続き、浦田校長が式辞。保護者や地域の人たちに感謝の言葉を述べた上で、凌雲中三十六年の歩みを紹介した。「中央中と松川中の統合に当たって設定した校訓〝凌雲之気〟には、高い志をもって、雲をも凌ぐ気持ちで人間の理想を追求してほしいという願いが込められている」と強調した上で、「三年生は誇りをもって卒業し、一、二年生は巴中で活躍してほしい」とエールを送った。
続いて、函館市教委の辻俊行教育長があいさつ。学校再編の意義や経過を説明した上で、生徒に対して新たな環境で挑戦することへの期待を込め「歴史と伝統は、生徒の輝かしい活躍、それを支える教師の努力、PTA・地域の支援のたまもの」とたたえ、生徒の今後の活躍を願った。
来賓あいさつに立った渡島教育局の河原範毅局長は、生徒の様々な活動での活躍とそれらを支える教育実践に賛辞を送るとともに、生徒のさらなる成長を願った。
引き続き、閉校事業実行委員会の海老名俊一会長があいさつ。自身が在校していた当時の話題にふれながら、これまで学校を支えてきた保護者や地域住民に感謝した。
生徒代表あいさつでは、生徒会長の金安隼佑君がこの一年間、〝凌雲プライド 貢献と感謝 凌雲の誇りを胸に〟を合い言葉に活動し、特にあいさつ運動に取り組んできたことを振り返りながら「凌雲魂を胸に歩んでいく」と力強く決意を述べた。
このあと、浦田校長が辻教育長に校旗を返納。凌雲中の歩みをスライドで視聴した。
最後に、参加者全員で校歌を斉唱、記念合唱として「明日の空へ」「群青」を全校生徒が心を込めて歌い上げた。
参加した元校長の一人は「生徒の立派な参加態度と歌声に感動した。閉校は寂しいが、統合校を大いに盛り上げてほしい」と感慨深げに話していた。
(学校 2017-11-07付)
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