道青少年健全育成条例の改正素案　保護者の義務など規定　スマホのフィルタリングで

（道・道教委 2017-11-09付）

　道は、「道青少年健全育成条例の一部を改正する条例」素案をまとめた。国が法改正を行い、スマートフォンで無線ＬＡＮを通しインターネットにアクセスするなどの際、青少年有害情報フィルタリング有効化措置の実施義務が新設されたことに対応。保護者や事業者の義務、勧告対象行為の追加を定めた。十二月七日までパブリックコメントを行い、三十年一定道議会に条例案を提案する。

　国は六月に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の一部を改正する法律」を公布した。スマートフォンで無線ＬＡＮを通じインターネットにアクセスしたりアプリケーションを利用したりする際、従来の携帯電話のフィルタリングでは十分に機能しない場合がある。

　そこで、改正法では、そのような場合にもフィルタリングが有効になるよう、青少年有害情報フィルタリング有効化措置実施義務を新設した。

　国の動きに応じて道がまとめた条例改正の素案では、保護者に対し、スマートフォンの青少年有害情報フィルタリング有効化措置利用を希望しない旨とその理由などを記載した書面の提出を義務付けた。

　事業者等に対しては、その書面を保存する義務を規定。違反した場合、必要な措置を講ずるよう勧告できることを追加した。

　これらの改正によって、フィルタリングのソフトウエアやサービスの利用促進を図る。

　パブリックコメントは十二月七日まで実施する。問い合わせは、道環境生活部くらし安全局道民生活課青少年グループ（〇一一―２３１―四一一一・内線二四―一七一）まで。

　道では、パブリックコメントで道民から寄せられた意見や道議会における議論などを踏まえて条例案を作成。三十年一定道議会に提案する予定。

(道・道教委 2017-11-09付)