道生涯学習協会　「ほっかいどう学」かでる講座　フリーアナウンサーが講話　テレビ番組の裏側紹介

（関係団体 2017-11-13付）

アナウンサーの仕事や番組制作について知識を深める受講者たち

　道生涯学習協会（宇田川洋会長）は七日、札幌市内のかでる２・７で二十九年度第九回「ほっかいどう学」かでる講座を開いた。今回の講座は旭川に映像が中継され、約百二十人が参加した。フリーアナウンサーの藤原佐智氏が「ＮＨＫと民放で十七年！アナウンサーの仕事と番組の裏話」と題して、アナウンサーの仕事や番組制作について説明し、参加者たちはテレビ番組を見る視点を養った。

　同講座は、道民の学習ニーズや今日的課題をテーマに取り上げ、道民に学習機会を提供するもの。道民カレッジ連携講座（指定講座）で、受講者は必修一単位、または「ほっかいどう学」コース二単位のいずれかを取得できる。

藤原氏は旭川生まれで、十四年にＮＨＫ旭川局のキャスター・リポーターをはじめ、民間放送の競馬番組や情報番組のキャスターとして、十七年のキャリアを築いている。

この日、藤原氏は自身の経歴を紹介。競馬番組を担当していたときは、競馬の知識がなかったため、毎週競馬場に足を運び、実際に馬券を買って勉強したことなどを振り返った。

　また、アナウンサーとして正しい日本語を使うため、北海道の方言の「手袋をはく」や「かっちゃく」は、それぞれ「手袋をはめる」「ひっかく」のように正しい言葉を使うよう注意したという。また「大通」「コーヒー」「いちご」などのように北海道独特のイントネーションのある言葉は「自分の中になじんでしまっていて本当に悩んだ」と話した。

テレビ制作の裏側については、グルメレポートのあとには、必ず台本に「わいわいする」と書かれており、スタジオ感想の時間を設けている。コメンテーターや司会者が感想を述べることで、視聴者に興味をもってもらうことや、時間調整に使うことが目的と説明した。

　さらに、アナウンサーの仕事を「いろいろ経験できて、実感できる仕事」と話し、ＮＨＫと民間放送の違いとして「正しく伝えるのがＮＨＫで、見ている人の興味を引く必要があるのが民間放送」と述べた。

(関係団体 2017-11-13付)