帯広市教頭会が研究大会開く 職務能力向上目指し研鑚 講演、課題別部会など通し(関係団体 2017-11-14付)
市内の教頭40人が集い、職能の向上を目指した
【帯広発】帯広市教頭会(野中利晃会長)は九日、帯広市役所で研究大会を開いた。研究主題「家庭・地域社会・関係諸機関との連携における教頭の関わり」のもと、講演や講話のほか、五つの課題別部会に分かれた研究協議を実施。参加した市内小・中学校の教頭四十人は、会の研究の充実を図るとともに教頭としての職務能力向上を目指して協議を深めた。
同会は、本年度副主題に「多様な人々とつながりを保ちながら、学び育つ子どもを育成するために」を設定。前期は「食育」、後期は「道徳科」を視点に、教頭として果たす役割や関与性を実践的に解明し、組織マネジメント力を向上させることを目指して研究を進めてきた。
この日は、市内の小・中学校から教頭四十人が参加した。
冒頭、野中会長があいさつ。複雑で予測困難な時代を生きる子どもたちに、持続可能な社会のつくり手となる力を育む大切さにふれ「我々教頭は、教育界の状況を把握しながら校長の示した経営ビジョンの具現化に向けて組織力を高め、全力で学校運営を推進していかなければならない」と強調。「本大会を通して、教育界に対応できる力や校長の補佐役として十分に機能できる力量を身に付けるため、研修に励みたい」と述べた。
続いて、十勝教育局の上田禎子義務教育指導監、帯広市教委の嶋﨑隆則教育長、帯広市校長会の大場渉会長がそれぞれ来賓あいさつ。上田義務教育指導監は、学校運営の改善・充実について、①学力の向上②いじめの問題への対応③服務規律の保持・徹底―の三点を要請。その上で「今後も、校長の経営方針を分かりやすく具現化し、保護者や地域住民から信頼される学校づくりに力を発揮してほしい」と期待を寄せた。
嶋﨑教育長は「今後とも、地域との絆を強固なものとし、国の教育動向を的確にとらえ、校長のよきパートナーとして学校経営に当たっていただきたい」と求め、大場会長は、研究大会で得た成果を自校の実践につなげるよう呼びかけた。
引き続き、上田義務教育指導監が「十勝の教育の課題と学校改善」をテーマに講演した。具体的な実践事例を示し、学力向上の改善について説明。子どもに「伸び」を実感させる重要性を強調した上で、学力テストにおける正答率の低い問題を繰り返し解き直しさせることや、結果数値をその都度返却するなどして、児童・生徒一人ひとりが自分の伸びを実感できるような取組の工夫を求めた。
また、特別支援教育の充実にふれ、子どもを指導する責任を強くもつ大切さを指摘。「指導者は専門的な知識を得て、自信をもって指導に当たることが大切」と説いた。
このほか、「小中連携の充実」「学習指導要領の移行期における外国語活動」「教頭職務の業務改善」などの視点から、教頭としての学校経営の在り方について解説した。
続いて、帯広市教委の村松正仁学校指導担当企画監が「今日的な学校課題と教頭の自己改革」と題して講話。山積する教育課題にふれ、教頭として果たす役割を確認した。
このあと、「教育課程」「子どもの発達」「教育環境整備」「組織・運営」「教職員の専門性」の五つの部会に分かれて研究協議を行った。
(関係団体 2017-11-14付)
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