主体的に創造する生徒を　技術・家庭科教育研究大会札幌大会

（関係団体 2017-11-10付）

開会式で実践の充実を呼びかける岩本会長

　第六十九回道地区技術・家庭科教育研究大会札幌大会が一日から二日間、札幌市内で開かれた。主催は全日本中学校技術・家庭科研究会、道技術・家庭科教育研究会、道技術・家庭科教育研究会札幌支部。全道から会員約二百三十人が参加。主体的に生活を創造する生徒の育成のため、授業公開や内容別分科会などを通じて研鑚を積んだ。

　大会の研究主題は「社会に〝いきる〟技術・家庭科教育」、副主題は「主体的に創造する生徒の育成」。

　大会初日はホテルライフォート札幌を会場に、理事会、総会研修会を行った。

　二日目の午前中に授業公開。札幌市立栄南中学校、市立札幌開成中等教育学校、札幌市立北辰中学校、札幌市立前田中学校の四校で行った。午後からは全体会をホテルライフォート札幌で実施した。

　開会式では、道技術・家庭科教育研究会の岩本正美会長、栁澤緑札幌大会運営委員長、全日本中学校技術・家庭科研究会の佐藤秀直副会長があいさつ。このうち、岩本会長は「教育に携わる者の使命は、子どもたちを将来の社会をつくる大切な人材として送り出すことにある」と強調。大会の成果を積み上げ、各地区で実践の充実に生かすよう求めた。

　来賓祝辞では、石狩教育局の馬橋功局長、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長が登壇。馬橋局長は「よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、生活を工夫し、創造する資質・能力を育成することが重要」と述べた。和田児童生徒担当部長は札幌市が課題探究的な学習を重点にしていることにふれ「研究大会の成果がこれからの子どもたち一人ひとりに身に付けさせなければならない資質などの育成につながっていけば」と期待した。

　続いて、道技術・家庭科教育研究会札幌支部の半澤亮研究部長が全体提言。第五十五回全日本中学校技術・家庭科研究大会旭川大会の加藤慎司研究部長が旭川大会について報告した。

　また、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・生涯学習政策局情報教育課教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官の上野耕史氏が講評した。

(関係団体 2017-11-10付)