札幌市中学校教頭会が全日研修会　未来拓く学校目指し研鑚　研究提言、グループ討議、講演

（関係団体 2017-11-15付）

教育課程部や特別支援教育部、進路指導部など、６部が研究内容について提言した

　札幌市中学校教頭会（佐々木崇博会長）は六日、ホテルライフォート札幌で全日研修会を開いた。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」のもと、教育課程部・特別支援教育部・生徒指導部・進路指導部・教育環境整備部・法規法令部の六部が研究内容について提言したほか、グループ討議や講演を実施。教頭として資質や職能の向上を図った。

　開会式では、佐々木会長があいさつ。新学習指導要領の内容から、各学校で全面実施に向けて「教頭は様々な課題に真摯に向き合い、子ども一人ひとりの人格が尊重され、学校に居場所があって、安全で安心できる学校を校長および教員でつくり上げなければならない。教員の心身の健康に配慮しながら、働きがいのある職場とすることを大切にし、日々の職務に取り組んでいきたい」と話し、研修会で学んだことをあすからの実践に生かすよう求めた。

　続いて、教育課程部・特別支援教育部・生徒指導部・進路指導部・教育環境整備部・法規法令部の六部が研究内容について提言した。このうち、教育課程部では平岡中央中学校の小川厚志教頭が主体的・対話的で深い学びに関する同校の取組を紹介。「授業時間の最初に学習課題を明確に示し、課題解決の工夫を図る」「共働学習による対話的で深い学びの推進」など取組内容を説明した。

　また、稲穂中学校の松田洋和教頭は豊かな心の育成にかかわる取組について説明した。「特別の教科　道徳」の実施に向けて、道徳教育推進教師とミドルリーダーがチームを組んでマネジメントなどを行っていることや、豊かな感性と社会性を育む体験活動の充実に向け、進路探究学習の強化やサタデースクールの充実を図っていることなどを紹介。教頭として「教育活動全般を見渡しながら、学校の実態を把握する中で強みと弱みを探り、強みはより一層生かせる方策を教職員とともに検討し、弱みは現状を打破する思い切った改革を提案していくことが必要」と話した。

　午後からはグループ討議を実施したほか、全体会では札幌市中学校長会の土佐林仁会長が「学校の危機管理における教頭の役割」と題して講演した。

(関係団体 2017-11-15付)