道家庭科教育協会が研究大会　意欲引き出す授業づくりを　授業公開、研究発表などで研鑚

（関係団体 2017-11-17付）

開会に当たり、佐々木会長があいさつした

　道家庭科教育協会（佐々木貴子会長）は十三日、札幌工業高校で第六十八回研究大会を開催した。全道の小・中学校、高校、大学などから約七十人が参加。研究主題「よりよい生活を創る力をはぐくむ家庭科教育～学びを生活に生かそうとする意欲をひきだす授業づくり」のもと、授業公開や研究発表などを通して、家庭科教育の充実に向け研鑚を積んだ。

　冒頭、佐々木会長があいさつ。学習指導要領改訂について「社会の急激な変化に主体的に対応することができる資質・能力の育成を目指し、小・中学校、高校の学習内容の系統性の明確化が求められている」と述べた。

　また、小・中学校の連携の在り方に言及し「小中連携、中高一貫など、多様な指導体制が求められていく。これからは他校種の授業に参加し、勉強していく必要がある」と訴えた。

　会場となった札幌工業高の猪股康行校長もあいさつに立ち「家庭科は生活する上で一番大切な教科」とし、研究大会を通して「いろいろな研鑚を積み、自校で活用してほしい」と呼びかけた。

　続いて、研究部の半澤亮教諭が研究主題について説明。昨年度の振り返り、本年度研究の方向性や内容、研究の視点などについて解説した。

　このあと、札幌工業高の秋田貴子教諭が二年家庭基礎「家族の献立～自分自身や家族のための献立改善」の授業を公開。このほか、札幌市立白楊小学校の佐藤晴美教諭が六年生の単元「暑い季節を快適に」、札幌市立宮の森中学校の横内のぞみ教諭が二年生の単元「食生活の課題を解決する献立をつくろう」をテーマに研究発表を行った。

(関係団体 2017-11-17付)