〝チーム事務室〟で協議　道公立学校事務長会が調査研究推進委員協議会

（関係団体 2017-11-14付）

阿部会長は「学校事務が適正かつ円滑に進むよう事務室経営を」と求めた

　道公立学校事務長会は十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度調査研究推進委員研究協議会を開いた。本部調査研究部の活動報告、各支部の研究発表、「チーム事務室における人材の効果的な活用について」をテーマとした研究協議などを通して、学校事務の改善・充実を目指した。開会式であいさつに立った阿部雅一会長は「学校事務が適正かつ円滑に進むよう常に心がけ、事務室の経営に当たっていただくようお願いする」などと述べた。

　研究協議会には調査研究推進委員と本部役員を合わせ二十七人が参加した。

　開会式では阿部会長があいさつ。研究協議の本部設定テーマ「チーム事務室における人材の効果的な活用について」にふれ「事務改善によって業務の集約が進んで学校運営への参画が求められ、学校事務の在り方が変化していく中、事務室内の人員構成も大きく変わってきており、少ない人員で新たな業務に対応していかなければならない状況にある。〝チーム事務室〟を有効に機能させるためには、主体的で有能な人材を育成していくことが、業務管理とともに、事務長にとって大きな責務となっているのではないか」と述べ、活発な協議に期待を寄せた。

　また、「会計事務の適正執行、事務長昇任を目指す人材の発掘、若手事務職員の育成と、様々な課題に直面しており、学校事務を取り巻く状況は、依然として非常に厳しい」と指摘し「事務長会としては、このような課題について、関係機関との意見交換や情報の収集を通じて、学校現場における事務処理が滞ることのないよう努めている」と説明。「日常業務に従事する中で、様々な困難な業務に直面すると思うが、それらの一つ一つに真摯に取り組み、部下職員に対し適切なアドバイスを送り、学校事務が適正かつ円滑に進むよう常に心がけて、事務室に経営に当たっていただくようお願い申し上げる」と呼びかけた。

　開会式後、研究協議Ⅰとして、本部調査研究部の宮川幸輝幹事（栗山高校事務長）が「アウトソーシングにかかる全国調査について」、杉山貴宏幹事（苫小牧総合経済高校事務長）が「事務処理情報のデータベース化にかかる調査研究」、青島明日香幹事（新得高等養護学校事務長）が「人材育成にかかる調査研究」をテーマに活動報告を行った。

　研究協議Ⅱでは、石狩支部の矢挽一義千歳高等支援学校事務長が「学校斡旋物品にかかる調査について」、桧山支部の大坂良紀桧山北高校事務長が「〝北海道教育推進計画〟って何？」と題して研究発表。そのあと、本部設定テーマに基づき、協議した。各支部の情報交換も行った。

(関係団体 2017-11-14付)