函館市光成中が閉校式　来年度３校統合し巴中に　新たな仲間との成長期す

（学校 2017-11-27付）

出席者約４００人が、６９年の歴史と伝統を振り返った

　【函館発】函館市立光成中学校（佐竹聡校長）は十一月中旬、同校で閉校式を執り行った。全校生徒や卒業生、地域住民など合わせて約四百人が出席。開校から六十九年間の伝統と歴史を振り返りながら校舎に別れを告げるとともに、来年度からの学校統合に向けて気持ちを新たにした。

　同校は昭和二十三年に、函館市立高盛中学校として開校。二十五年に光成中に校名を変更し現在に至る。六十九年の歴史の中で一万一千八百人の卒業生を輩出した。来年度、凌雲中学校、的場中学校と統合し、巴中学校として新たなスタートを切る。

　会場となった体育館には、これまでの文化祭や修学旅行、体育祭の写真展示なども行われ、懐かしむ卒業生が足を止めていた。

　閉校式では、佐竹校長が式辞。「閉校が目前に迫り、地域とともに歩んできたこれまでの歴史と伝統を感じる」と述べ、学校を支えてきた地域への感謝を伝えた。また「三年生は最後の卒業生として、一・二年生は来年度から巴中学校の生徒としてさらなる活躍に期待したい」とエールを送り、今後の活躍に強い期待を寄せた。

　続いて、函館市教委の辻俊行教育長があいさつ。学校統合の意義を説明した上で「中学生はなりたい自分に向けて成長する重要な時期。多様な人と出会い、多くの人とかかわり、新たな仲間と成長をともにしてほしい」と呼びかけた。

　来賓として渡島教育局の河原範毅局長が「学校と地域の間にできた絆を大切にしながら、統合しても日々の学校生活を頑張って過ごしてほしい」と祝辞を述べた。

　生徒代表あいさつでは、三年生の斎藤光輝君が「たくさんの思い出が詰まった学校がなくなるのは寂しいが、今できることは何かを考え、目の前のことに全力で取り組んでいきたい」と決意を語った。

　このあと、佐竹校長から辻教育長に校旗が返還され、同校の歩みを紹介する映像が上映された。

　最後に、出席者全員による校歌斉唱と在校生が合唱を披露し、体育館は美しい歌声に包まれた。

(学校 2017-11-27付)