札幌啓北商業高SPHの取組 スポーツと経済の関係学ぶ スポーツ庁職員招き講演会(学校 2017-11-24付)
1年生240人が参加した
本年度、文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受けた札幌啓北商業高校(尾崎寿春校長)は九日、同校で地域ビジネス講演会を開いた。SPHの取組の一環として、外部講師に文科省・スポーツ庁職員を招へい。一年生二百四十人が参加し、スポーツを通じた地域振興について理解を深めた。
文科省では、先進的で卓越した取組を行う専門高校をSPHに指定。社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成することを目的に、調査研究を行うこととしている。
同校は、現在の一年生を対象として、本年度から三年間、大学や研究機関、企業等と連携し「観光」「MICE」「起業家教育」など五つの分野で先進的な取組を展開。これまで様々な講演や代表生徒が参加した国内研修などを行ってきた。
講演会は、各地で先行する地域ビジネスの取組を参考にし、専門家の講演を通してビジネスの基本的な知識を理解することなどを目的としている。
当日は、はじめに札幌市教委教育課程担当課の幸丸政貴高校担当係長があいさつ。SPHの取組のほか、普段学んでいる教科でも「SPHの目標と一つ一つ関連付ける形で、さらに学びを深めて」と呼びかけた。
続いて、地域ビジネス班の生徒が国内研修について報告。代表として新井田瑠璃さんが、ことし八月、神奈川県川崎市役所やスポーツ庁などを訪問し、スポーツと地域ビジネスに関する研修を受けたことを説明し、学んだことを共有した。研修を終え、新たに多くの事柄に興味が湧いたとし「いろいろと挑戦して、さらに見聞を広げていきたい」と話した。
このあと、尾崎校長が講師の高下栄次参事官(地域振興担当)付専門官を紹介。「ビジネスアイデアを思い描きながら話を聞いて」と呼びかけた。
高下専門官は「スポーツを通じた地域振興」と題して講演。同庁が目指す日本の姿として、スポーツによる「健康増進」「国際競技力の向上」「地域・経済活性化」などを提示。同庁が中核となり、様々な省庁と連携した取組を行っていることを説明した。
また「スポーツは、お金を生むもの」と話し、スポーツの概念・意識の転換を進めていることを説明。スポーツによる地域振興事例として「スポーツツーリズム」「大規模なスポーツ大会の誘致」などを挙げ、こういった地域活性化の取組において、①社会的効果②経済的効果―の二点が創出されることを説明した。
②の効果を上げた事例を紹介。このうち、網走市では冷涼な気候を生かし、ラグビー合宿を誘致することで、二十六年度には五億九千万円の経済効果を生んだことを説明した。誘致する際に「ライバルチームも来てくれないと練習の価値が下がってしまう」と話し、持続可能な地域振興に向けて、地域資源を生かしながら工夫することの重要性などを説いた。
(学校 2017-11-24付)
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