名寄産業高生が現場見学会参加　建設業への関心高める　４１人参加、旭川建協主催

（学校 2017-11-21付）

　【旭川発】名寄産業高校（杉田良二校長）建築システム科の一～二年生四十一人は十六日、旭川建設業協会建築委員会主催の現場見学会に参加した。名寄市立大学保健福祉学部再編新棟建築主体、風連中央小学校校舎・屋内運動場改築建築主体の二現場を見学。生徒は迫力ある建築現場の雰囲気を味わい、将来の進路選択の一助としていた。

　現場見学会は、高校生に建設業に対する理解と進路選択の参考にしてもらうことを目的に毎年行っているもの。一年生十六人、二年生二十五人が参加した。

　当日、市発注で大野組・新谷・高橋組共同企業体が施工する市立大保健福祉学部再編新棟建築主体、同じく市発注で中舘・廣野・坂下共同企業体が施工する風連中央小校舎・屋内運動場改築建築主体の二現場を訪問した。

　このうち、風連中央小の現場では校舎鉄筋コンクリート造平屋四千二百八十八平方㍍、屋内運動場鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造平屋一千五平方㍍などを建築。また、図書室が地域住民にも開放されるなど開かれたコミュニティ施設としての機能も有している。

　はじめに、現場代理人を務める中舘建設㈱（名寄）の照井秀樹氏が工事概要について説明したあと、現場を見学。生徒は、型枠工や鉄筋の組立などの作業を間近で眺めたほか、足場の上を歩いて建築現場の迫力を味わった。中には、工事の様子を真剣な表情でスケッチする生徒の姿もあった。

　終わりに、同校の卒業生が将来の進路選択に向けアドバイス。「建築の仕事にもたくさんの職種がある。覚えることがいっぱいなので、よく考えて自分に合った仕事を探してほしい」とエールを送った。

　参加した生徒の一人は「貴重な体験ができてよかった。この経験を今後に生かしたい」と振り返っていた。

(学校 2017-11-21付)