旭川工業高が酸素欠乏症にかかる特別教育講習　適切な対応で安全確保へ　酸素ボンベ等使い方学ぶ

（学校 2017-12-05付）

生徒は酸素欠乏の恐ろしさと正しい対応について理解を深めた

　【旭川発】旭川工業高校（小幡圭二校長）の土木科二年生四十人は十一月二十四日、同校で道建設業協会（岩田圭剛会長）と旭川建設業協会（川島崇則会長）が行う、酸素欠乏症にかかる特別教育講習を受講した。将来の仕事に役立てようと、酸素欠乏の発生原因、症状、酸素ボンベやマスクの適切な使い方などについて学んだ。

　講習会は、道建設業協会が二十六年度から道内工業・農業高校等の土木・建築関係の学科の生徒を対象に実施している。

　普段の授業で扱うことがない「酸素欠乏」をテーマとした学習を通し、適切な対応について理解を深めるとともに、建設業へのイメージアップや将来的な入職促進をねらいとしている。

　当日、花本建設㈱の新松時夫安全課長など旭川建協会員が講師を担当し、酸素欠乏の発生原因や症状、酸素ボンベやマスクの適切な使い方などについて講義した。

　新松課長は換気不良の閉鎖的な空間で酸素欠乏が起こりやすいことから、地下やタンク内での作業に気を付けるよう求めた。吐き気や頭痛を感じたらすぐに現場から離れるよう呼びかけた。

　生徒は将来の仕事に役立てようと講師の説明に真剣な表情で耳を傾けていた。

(学校 2017-12-05付)