羅臼町内２中学校が閉校式　学び舎との別れ惜しむ　新年度、知床未来中開校へ

（学校 2017-12-11付）

羅臼中での閉校式典の様子

　【根室発】羅臼町立羅臼中学校（相澤要校長）と春松中学校（谷村靖志校長）の閉校式が三日、両校で挙行された。集まった生徒や教職員、保護者、卒業生は学び舎との別れを惜しむとともに、新年度に新たに開校する知床未来中学校への期待を高めた。

　両校は、いずれも昭和二十二年の開校。多くの卒業生を町内外に輩出したが、少子化による生徒減少と校舎の老朽化に伴って七十周年の節目となる本年度いっぱいでの閉校が決まった。二校は統合し、新年度は羅臼中のグラウンドに校舎を建設中の知床未来中学校として新たなスタートを切ることとなっている。

　羅臼中での閉校式では、はじめに湊屋稔町長が式辞を述べ、同校の歴史を紹介。その上で「閉校にはなるが、教育理念や精神は卒業生や教職員、保護者の心にいつまでも受け継がれていくと思う。生徒の皆さんには、誇りをもって未来に向かっていってほしい」と呼びかけた。

　続いて、閉校式実行委員会の福山勝利委員長、来賓から根室教育局の蓑島崇局長と町議会の村山修一議長があいさつした。

　続いて、相澤校長があいさつ。「三年生は、最後の卒業生として誇りをもち続けてほしい。一年生と二年生は、知床未来中学校で新しい仲間と切磋琢磨してくれることを期待している」と述べた。

　生徒を代表してあいさつした望月あかりさん（三年）は「羅臼中で多くのことを経験し、学んできた。閉校は残念だが、最後の卒業生として、これまでの思い出を大切にしていきたい」と述べた。

　このあと、同校の歴史を振り返って学校旗が返還された。最後は全員で「マイ・バラード」を斉唱し、学び舎との別れを惜しんだ。

(学校 2017-12-11付)