札幌市新琴似小が開校１３０周年記念式典挙行　よりよい学校へ進んで行動を　歩み振り返り、児童に呼びかけ

（学校 2017-12-08付）

約７５０人が出席し、節目の年を祝った

　札幌市立新琴似小学校（武部昌司校長）で一日、開校百三十周年記念式典・祝う会が挙行された。全校児童や関係者合わせて約七百五十人が出席。同校の歩みを振り返ったほか、全校児童で合唱するなど、百三十年の節目を祝った。

　同校は、明治二十年に屯田兵の子弟教育を目標とした私立新琴似小学校として開校。学校教育目標「進んで学ぶ　明るい広い　世界に生きる　新琴似小の子どもの育成」のもと、様々な教育活動を展開してきており、これまでに一万一千六百五十四人の卒業生を送り出している。

　式典では、はじめに国歌と校歌を斉唱したあと、武部校長が式辞。百三十年前に新琴似を開拓した屯田兵が大根の栽培を開始したこと、神社で新琴似歌舞伎を上演し好評を博したことなどを紹介した。

　また、地域住民や歴代の教職員などが同校の教育に力を注いできたことに感謝の意を示したほか、児童に「伝統をつなぎ、さらによりよい学校にするため、進んで行動する子になってほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市教委の引地秀美学校教育部長と同校ＰＴＡの近藤昇会長が祝辞。

　引地部長は、スキージャンプ競技の葛西紀明選手が逆境を「天が自分に与えた最大のチャンス」と考え、粘り強く努力していたことを紹介した。同校の校章に「不撓不屈」を表すものとして鍬が描かれていることにふれ、児童に「伝統のあきらめない心を大切にし、自分の目標に向かって、自分のよさを十分に発揮しながら、努力していってほしい」とエールを送った。

　式典終了後は、祝う会を実施し、動画で同校の歩みを振り返った。また、低・中・高学年のブロックごとに合唱と、同校での生活や地域、未来などに関する呼びかけを実施。最後に、全校児童で「みんななかまだ」を合唱し、百三十周年の節目を祝った。

(学校 2017-12-08付)