平取高が道内で唯一受賞 キャリア教育文科大臣表彰(学校 2017-12-07付)
平取高校(渡邉祐美子校長)は、文部科学省による「第十一回キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞した。地域の農家、団体などと連携し、平取町の特産品であるトマトを活用したキャリア教育の取組を推進したことが評価されたもの。道内唯一の受賞校となった。表彰式は、来年一月十一日午前十時三十分から東京都内の国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟国際会議室で行われる。
この表彰は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校、PTA団体などの功績をたたえ、キャリア教育の充実を促進するもの。
本年度、教育委員会の部で十一団体、学校の部で百一団体(小学校二十九校、中学校三十二校、高校四十四校、特別支援学校四校、計百九校)、PTA団体等の部で九団体が受賞した。
本道関連では、学校の部で平取高が受賞。同校は、平取町の特産品のトマトを使った取組を地域の農家、団体などと連携して推進。また、二十七年度から道教委の「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の指定を受け、関係機関や団体の支援のもと、小学校、中学校、高校間の体系的なキャリア教育の推進に取り組んでいる。
地域の団体などと連携した教育活動の結果、調理や栄養に関して学ぶために大学などに進学する生徒や、地元の農協や飲食店などに就職する生徒を輩出している。
平取高のキャリア教育に関する活動内容はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
平取高は、生徒が主体的に取り組む実践的な態度と創造的な能力を育成し、地域に貢献する人材育成に取り組んでいる。具体的には、選択科目「フードデザイン」において、平取町の特産品のトマトを生産しているトマト農園と連携し、トマト農園経営者による講義、トマトの苗植えから収穫の体験、地場産物を使用した試作調理、地場産物を活用した「ふるさと給食“ニシパランチ”」試食会において、町内の小・中学校などに出向き、児童生徒等に対して「地産地消」「食の安全・安心」「町内の特産品」について説明するなどの活動を行っている。
さらに、平取町および地域の団体(びらとり農業協同組合、平取商工会議所等)などと連携して、部活動のトマトクラブに所属する生徒が地場産物を活用して開発したレシピを「ニシパの恋人ランチ」として町内の飲食店のほか「ふるさと給食“ニシパランチ”」として町内小・中学校の学校給食などに提供している。
二十七年度から道教委の指定事業「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の指定を受け、地域の未来を担う人材を育成するため、地方自治体や地域の産業界など関係機関、団体の支援を受けながら、小学校、中学校、高校間の体系的なキャリア教育に取り組み、学校全体でキャリア教育の充実を図っている。
地域の団体などと連携した教育活動の結果、調理や栄養に関する専門的な知識を学ぶために大学などに進学する生徒や、地元の農業協同組合や飲食店などに就職して地域産業の発展に寄与する生徒を輩出している。
(学校 2017-12-07付)
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