消費者教育推進フォーラム 新たな取組で未来づくりを 基調報告、実践発表など実施(関係団体 2017-12-05付)
道小学校家庭科教育連盟所属の教諭が消費者教育の実践を発表
消費者教育推進フォーラムin北海道が二日、ホテルポールスター札幌で開かれた。テーマ「消費者が主役の社会を目指して~新たな取組から未来づくりへ」のもと、消費者庁・文部科学省による基調報告、消費者教育の実践発表、意見交換を実施。消費者教育、啓発の在り方について考えを深めた。
◆消費者庁と文科省が連携
消費者教育推進フォーラム実行委員会・消費者庁・文科省主催。従来の消費者庁による消費者フォーラムと文科省による消費者教育フェスタの連携企画として実施した。
消費者一人ひとりの行動が社会に与える影響や消費者教育・啓発の在り方について、消費者団体、消費者行政、教育機関の関係者との連携を考え、消費者市民社会、持続可能な社会の構築を目指す。約百二十人が参加した。
開会に当たり、実行委員長を務める道消費者協会の矢島收専務理事があいさつ。若者のSNSによる犯罪被害、高齢者をねらった還付金詐欺などを踏まえ、各世代に応じたきめ細かな消費者教育推進の必要性を強調し「消費者社会の一員としてともに何ができるか、考えてほしい」と述べた。
基調報告では、消費者庁の小野稔審議官が登壇。今後、徳島県内で活用している消費者教育用教材の全国展開や、消費者教材などの情報を提供するポータルサイトの運用改善を予定していることを伝え、活用を呼びかけた。
また、文科省の神山修大臣官房審議官(生涯学習政策局担当)は、消費者教育の実践事例を示す指導者用啓発資料『いつでも どこでも だれでも できる!消費者教育のヒント&事例集』を紹介。新学習指導要領における消費者教育に関する事項を説明したほか、消費者教育推進の連携・協働体制の実践モデルを作成中であることを伝えた。
実践発表では、札幌市市民文化局消費生活課の鳥井美奈子課長が札幌市消費者教育推進プラン、消費者教育の講師派遣講座などの取組を紹介。
続いて、道小学校家庭科教育連盟に所属する道教育大学附属函館小学校の安達聡子教諭、函館市立青柳小学校の渡辺菜穂子教諭が「学校現場が取り組む消費者教育の実践」をテーマに実践内容を発表。主体的・対話的な学び、考えを深める教師の働きかけなどを通し、消費者の一人として自分の生活を考える消費者教育実践を伝えた。渡邊教諭は「消費者教育を通じて子どもたちは消費者としての自信をもち、よりよい生活をつくることができる」と述べた。
また、札幌学院大学の橋長真紀子准教授が「札幌のフェアトレードダウンに向けた取組」、道教育大学釧路校の土岐圭佑講師が「エゾシカの地産地消モデルを通じた消費者教育」をテーマに、ゼミに所属する学生とともに実践を発表した。
このほか、横浜国立大学の西村隆男名誉教授がコーディネーターを務め、発表者、参加者の意見交換を実施した。
(関係団体 2017-12-05付)
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