十勝管内小中教頭会が研究大会開く 活力ある学校づくりを 講演、研究協議等通し研鑚(関係団体 2017-11-30付)
会員約100人が集い、教頭としての資質・能力の向上に努めた
【帯広発】十勝管内小中学校教頭会(髙充慶会長)は二十四日、幕別町内の十勝教育研修センターで二十九年度研究大会を開いた。会員約百人が参加。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育~活力ある学校づくりのためのカリキュラム・マネジメントの確立」のもと、講演会や研究協議などを通して、教頭としての資質・能力の向上を図った。
冒頭、あいさつに立った髙会長は近年の教育状況にふれた上で「我々教頭は、確かな学力・体力の向上、豊かな心の育成、いじめ・体罰をはじめ、服務規律違反の根絶など、不断の検証・改善を通して組織的な取組を推進していくことが必要」と強調。「研究大会を通して、学校改善に直結する会員の英知を結集するとともに、その成果を管内各地に広げ、十勝の教育の活性化につなげていきたい」と述べた。
続いて、十勝教育局の西村公弘次長と十勝小・中校長会の宝輪博継会長が来賓あいさつ。西村次長は学校運営の改善・充実に向け、①学力の向上②いじめの問題への対応③服務規律の保持・徹底―の三点を要請した上で「今後とも、校長の経営方針を分かりやすく具現化し、保護者や地域から信頼される学校づくりに力を発揮してほしい」と期待を寄せた。
宝輪会長は「研究大会を通して、会員同士で互いに学び合い、ネットワークの構築に努めるとともに、得た成果をあすからの学校運営に役立ててほしい」と述べた。
引き続き、浦幌町に本社を構える㈱ノースプロダクションの近江正隆代表取締役が「いまなぜ学校地域協働?~協働の意義と必要性」と題して講演した。自身が農村漁村生活で学んだことや、地域ぐるみで子どもたちの夢を支える浦幌町の取組「うらほろスタイル」の実践などを紹介しながら、協働の在り方について説明。「協働とは、第三者の要請によってつくられるものではなく、互いの必要性の中で必然的・内発的に育まれるもの。互いに支え、支えられる関係性が大切」と説いた。
このあと、豊頃町立豊頃中学校の阿部昌己教頭が「組織づくり・連携構築に向けた教頭の関与の在り方について」をテーマに提言発表したほか、「教育課程」「子どもの発達」「教育環境整備」「組織・運営」「教職員の専門性」の五分科会で研究協議。教頭としての資質・能力の向上を目指して交流を深めた。
(関係団体 2017-11-30付)
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