道教委30年度予算概算要求の基本方針 〝人〟〝環境〟づくりに配慮 本道教育の喫緊の課題へ対応(道・道教委 2017-12-08付)
道教委は、三十年度予算概算要求の基本方針を決定した。人づくりや世界に挑戦する環境づくり、教員が子どもと向き合う時間を確保するための事業など十分配慮しながら取り組むこととし、「社会で活きる力」「豊かな人間性」「健やかな体」など六目標を提示。道教育推進計画の着実な推進に向けた施策に取り組む。また、子どもたちの学力や体力の向上、いじめ・不登校に対する取組など、本道教育の喫緊の課題に対応するための予算づくりを進めるとした。
六日に開かれた第二十四回教育委員会会議に諮り、承認された。
基本方針では、道が策定した「行財政運営方針」に沿って、歳入・歳出にわたる見直しを一層強化することを基本とし「三十年度予算編成方針を踏まえつつ、当面する教育行政上の諸課題に適切に対応した各般の施策予算の確保に向けて最大限の努力をしていかなければならない」とした。
特に「本道の将来を担う人づくりや世界に挑戦する環境づくりを進める事業、教員が子どもと向き合う時間を確保するための事業や直接児童生徒に影響のある事業、学校教育に直接的に必要となる事業については、十分に配慮しながら取り組んでいく」「学校教育以外の分野については、関係機関相互の役割分担を見直し、事業個々の緊急度、優先度をはじめ、必要性・妥当性などについて十分見極めながら、必要な経費の確保に向けて取り組む」との方針を示した。
その上で、四点の基本的事項を提示。
第一は、本道の教育を取り巻く環境や現状、国における教育改革の動向などを踏まえ「社会で活きる力」「豊かな人間性」「健やかな体」「学びを支える家庭・地域」「学びをつなぐ学校づくり」「学びを活かす地域社会」を目標に掲げ、道教育推進計画の着実な推進に向けた施策展開に取り組むとともに、子どもたちの学力や体力の向上に向けた取組、いじめ・不登校に対する取組など、本道教育の喫緊の課題に対応するための予算づくりを進めるとした。
第二に、各種事業については二十九年度の政策評価の結果および最終補正における予算措置状況などを踏まえ、的確に予算要求に反映することを原則とした。
第三に、新規事業に関し、政策評価に基づく施策の見直しによる財源捻出を基本とし、安易に前例、慣習にとらわれずに既存事業との振替や統合など、スクラップ・アンド・ビルドの原則を徹底し、廃止、見直し時限を設定する。
また、既存事業も事務事業の必要性、妥当性、優先度などについて抜本的な見直しを行い、効率的な事業予算の算定に努め、事業内容に応じて時限を設定する。
第四に、事業実施に伴う事務的経費については、コスト縮減の一層の徹底を図るとした。
これらの基本的事項を踏まえ、各種事務事業については「必要性や優先度などに基づく合理的な選択と質の向上を図り、限りある財源、人員などを効果的に配分するため、事務事業評価を踏まえた見直しを確実に予算に反映させる」などの方針を示した。
また、非常勤職員や臨時職員については「必要性や業務内容を十分検討し、必要最小限の任用とする」とした。
(道・道教委 2017-12-08付)
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