SCRUM研究大会道央ブロック―道教委 拠点・協力校が成果発表会 学習・指導方法改善へ講演など(道・道教委 2017-12-11付)
北大高等教育推進機構の山本特任教授が主体的・対話的で深い学びの本質について語った
「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニング(AL)の視点からの学習・指導方法改善のための実践研究」二十九年度道央ブロックSCRUM研究大会が七日、拠点校の札幌北高校で開かれた。道教委主催、石狩教育局主管。札幌北高校教務部副部長の福士公一朗教諭が主体的・対話的で深い学びに向けた自校の取組について説明したほか、基調講演で北海道大学高等教育推進機構の山本堅一特任教授が主体的・対話的で深い学びの本質について語った。
同事業に関する拠点校、協力校による研究協議の発表、協議を行い、研究成果の共有を図るもの。
はじめに、石狩教育局の柴田亨教育支援課長があいさつ。研究実践の発表・協議、講演を通して「あらためて事業への理解を深め、自校に還元してほしい」と期待した。
続いて、会場校である札幌北高の宮下聡校長が登壇。国の教育改革の動向を踏まえ「今、私たちが直面する改革は、高校教育、大学教育、入試の三位一体の改革であることを決して忘れてはならない」と強調。つぎの時代を生き抜く力を育てるため「各学校が長年蓄えてきた教育財産を新しい時代に合わせてアレンジし、必要な力を生徒にどう付けさせるかを考える研究大会にしてほしい」と呼びかけた。
全体会に入り、札幌北高の福士教諭が「主体的・対話的で深い学びに向けた本校の取組について~カリキュラム・マネジメントの必要性」と題して説明。AL型の授業は「何を教えるか」に加えて「どのような資質・能力を身に付けるか」のバランスが重要であるとし、子ども一人ひとりの教育的ニーズに沿って適切な教育的支援を行うインクルーシブ教育との関連に言及。生徒、教員の多様性を認め、尊重することの大切さを挙げた。
また、教員間で共通のベースをつくるためにも、校内研修の重要性を強調。同校が昨年度から校内に設置した「SPARK委員会」の活動と役割を紹介し、コーディネーター、ファシリテーターを務める教員が学年・教科を横断し、調整、サポートする体制を伝えた。
(道・道教委 2017-12-11付)
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