十勝建設産業の未来を考える会　建設産業への関心高め　帯広農業高で説明会開く

（関係団体 2017-12-15付）

女性技術者による説明も行われた

　【帯広発】帯広農業高校（二木浩志校長）で六日、十勝建設産業の未来を考える会主催の建設産業説明会が開かれた。農業土木工学科の二年生三十八人が参加し、施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の担当者からそれぞれの仕事内容や役割などの説明を受けた。真剣な面持ちで担当者の説明に耳を傾け、建設産業に対する理解と関心を深めた。

　同会は帯広開発建設部、帯広建設管理部、帯広建設業協会、十勝測量設計協会、帯広工業高校、帯広農業高校で構成。これまで個々に行っていた人材確保について、教育機関である学校を巻き込み、連携しながら担い手確保に向けた取組を行っている。

　この日、発注官庁からは帯広建設管理部の中尾英樹地域調整課長が来校し、道路事業を例に挙げながら、地域のニーズを的確にとらえた計画立案までの流れなどを紹介した。

　建設コンサルタントは、北王コンサルタント㈱の国澤敦氏が「皆さんが安心して暮らせるようにするため、役所から業務を受注し、その土地を調べ、設計図をつくることが主な仕事」などと説明。災害発生後は、現状や原因調査、メカニズム把握のほか、その後の工事に向けた復旧設計を行うことも紹介した。

　施工業者は、㈱アスワンの木川靖洋社長が建設業における入社後の仕事の流れなどを説明した。

　このほか、今回からの新たな取組として、三部門の女性技術者が現在の仕事内容などを紹介。うち、萩原建設工業㈱土木部の林真弓さんは「工事完了後、地域の方々から感謝された際に、とてもやりがいを感じる」と語った。

　参加した生徒の代表は「これから進路を考えるのに当たり、有意義な時間になった」と話していた。

　なお、七日には帯広工業高校でも同様の説明会を行った。

(関係団体 2017-12-15付)