札幌市とさっぽろ産業振興財団　都市課題解決へサイト開設　人口動態など様々なデータ掲載

（市町村 2018-01-26付）

　札幌市とさっぽろ産業振興財団は、三十一日にＷｅｂサイト「札幌市ＩＣＴ活用プラットフォーム　ＤＡＴＡ―ＳＭＡＲＴ　ＣＩＴＹ　ＳＡＰＰＯＲＯ」を開設する。市のオープンデータや民間企業から収集したデータをまとめ、活用してもらうことで市民生活の利便性向上などを目指すもの。教育関係では、札幌市教委が毎年作成している教育データ集を掲載するほか、インフルエンザの発生状況・推移を地図やグラフで視覚化するコンテンツなども設ける予定だ。

◆札幌市教委のデータ集も

　市では、二十九年三月に札幌市ＩＣＴ活用戦略を策定した。ＩＣＴの積極的な利活用を進めるための指針となるもの。ＩＣＴ技術の活用によって都市課題の解決や地域の活性化、サービスの効率化などを目指すこととしている。

　市は、同戦略に基づき、さっぽろ産業振興財団と共同でＩＣＴ活用プラットフォームを構築。三十一日には、プラットフォームに集積したデータを活用するＷｅｂサイト「札幌市ＩＣＴ活用プラットフォーム　ＤＡＴＡ―ＳＭＡＲＴ　ＣＩＴＹ　ＳＡＰＰＯＲＯ」を開設する。市民や民間企業、大学などに活用してもらうことで、市民生活の利便性向上、新たなサービスの創出などを目指す。

　Ｗｅｂサイトは、市が保有するデータや民間企業から収集したデータを分野ごとに分けて閲覧しやすくした「データカタログ」と、各種データを活用・分析し人口動態などを地図やグラフで視覚化する「ダッシュボード」などで構成される。

　データカタログでは、市教委が作成している二十～二十九年の教育データ集や、認可保育所の入所状況、人口動態など様々なデータを十二グループに分類し提供する。

　ダッシュボードでは、「保育所・幼稚園」「インフルエンザ患者数の発生状況・推移」「市内で見られる動植物」などを地図やグラフで視覚化する各種マップと、外国人観光客購買状況の分析情報などをコンテンツとして公開する。

　今後は、提供データをコンピューターなどで分析・比較しやすいデータ形式に順次変更していくほか、情報を随時更新・追加していく予定だ。

(市町村 2018-01-26付)