北海道１５０年事業「ふるさと動画ＤＶＤ」　教育活動などで活用を　昭和の北海道よみがえる

（道・道教委 2018-01-29付）

◆道立図書館で貸出しを開始

　道立図書館は、北海道一五〇年事業として、同館が所蔵している本道の歴史に関する一六㍉フィルムをデジタル化した映像作品「ふるさと動画ＤＶＤ」の貸出しを開始した。図書館や学校へ貸出し、教育活動や教職員の教材研究などでの活用を呼びかけているほか、民間企業や団体、個人にも一部貸出している。

　北海道一五〇年事業の一環として道教委は、ふるさと映像資料等活用促進事業を展開。道立図書館が所蔵している本道の歴史に関する一六㍉フィルムをデジタル化し、ＤＶＤに記録することで経年劣化を防ぎ、簡単に視聴できるようにした。

◆所蔵１１５作品、動画ＤＶＤに

　今回、デジタル化した「ふるさと動画ＤＶＤ」百十五作品の内容は、大きく分けて「一九六〇年代の道内の市町村を紹介したもの」「一九六〇年代の北海道の観光地を紹介するもの」「一九六〇年代から七〇年代にかけてのアイヌの人々の生活、文化を紹介したもの」「戦前の北千島の様子を撮影したもの」「一九五〇年代の戦後開拓を記録したもの」などとなっている。

　著作権者との取り決めによって同館のみで視聴できるものや、貸出しの際に著作権者への申請が必要なものなど、作品によって条件は異なる。一部の作品は、個人や民間企業などにも貸出している。

　また、百十五作品のうち六十五作品は、同館ホームページ上の北方資料室デジタル・ライブラリーで、約三分間のダイジェスト動画を視聴できる。

　同館では「多くの道民が、先人の積み重ねてきた歴史や文化を振り返り、ふるさと北海道に対する理解を深めることができるよう、様々な場や機会で活用してほしい」と呼びかけている。

　問い合わせは、同館北方資料室（電話〇一一―３８６―八五二三）まで。

(道・道教委 2018-01-29付)