道内中・高校の部活動休養日 8割が週1日以上実施 「実施予定ない部活動」1割超―道教委まとめ(道・道教委 2018-01-29付)
道内の中・高校で、昨年四月から九月にかけて、すべての部活動で毎週一日以上休養日を実施した学校、平均して週一日以上休養日を実施した学校の割合は八〇・八%となることが、道教委の調査で明らかになった。今後、休養日を週一日以上実施する予定のない部活動がある学校は一一・四%で、一部の学校で部活動休養日の設定が難しい実態が判明。理由として、選手の要望や保護者の期待、大会などの出場予定、休養日を設定しづらい雰囲気などが挙げられた。
生徒のバランスの取れた生活や成長に配慮することが部活動指導上大切であること、教育職員の健康と福祉に資することなどから、教育委員会、校長会、中体連・高体連、高文連、PTAなどは「部活動指導の見直しにかかる申し合わせ」を行っている。
各学校においては、①週一日程度は休養日を設ける②平日は放課後の二~三時間程度で活動時間が終わるようにする③休日は半日程度でも効果的な活動ができるようにする④可能な限り複数顧問の配置を検討する―を徹底することとしている。
道教委は、二十九年度「教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた重点取組項目等の取組状況調査」で、この「申し合わせ」の実施状況を調査した。すべての道立高校、札幌市を除くすべての市町村立中学校・義務教育学校・高校が対象。
調査結果をみると、昨年四月から九月の間、すべての部活動で毎週一日以上休養日を実施できた学校は全体の三三・三%、平均して週一日以上休養日を実施できた学校と合わせると八〇・八%となった。
一方、平均週一日以上の休養日を実施できない部活動があった学校は一九・二%。今後、休養日を平均週一日以上実施する予定のない部活動がある学校は一一・四%だった。
休養日を実施できない理由として「選手の要望や保護者の期待があり、休みを設けることで負けて後悔させたくない」「大会などの出場予定や体育館の割り当ての関係から実施が難しい」「以前から休みなく活動しており、生徒も休みがないのが当たり前だと思っており、休養日を設定しづらい雰囲気がある」などの理由が挙げられた。
部活動の活動時間に関しては、平日に三時間以内で活動を終了したと回答した部が九二・一%と大半を占めた。また、休日で半日以内で活動を終了した部が五三・五%。
休養日は、「平日と休日(土・日・祝日)」での実施が九〇・九%、「平日」四・六%、「休日」四・四%となった。
また、顧問が二人以上いる部の割合は八七・三%、顧問一人の部が一二・七%。顧問が二人以上いる部で「過度な負担が生じないように、基本的に交代で指導している」部が三四・四%、「一部の顧問が連日指導している」部が三八・六%、「顧問全員が連日指導している」部が二七・一%だった。
教員の負担軽減に向けては「地域や外部の人材による指導・サポートを実施」「部活動休止日を四月当初の年間計画の中で設定」「部活動ガイドラインの策定、周知」などの取組が挙げられた。
(道・道教委 2018-01-29付)
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