道立図書館の30年度活動支援事業 44市町村へセット本貸出 運営相談20市町村に職員派遣
(道・道教委 2018-02-06付)

 道立図書館の三十年度市町村活動支援事業がまとまった。図書館活動支援運営相談事業では前年度同様二十市町村に職員を派遣するほか、学校図書館サポートブックス事業では、前年度よりも六市町村多い四十四市町村を対象にセット本を貸し出す。

 活動支援事業は、市町村立図書館や公民館図書室などの活動の活性化や学校図書館への支援、子ども読書活動の推進を図ることが目的。①図書館活動支援②図書館・学校連携支援③研修支援―の三つを柱に支援事業を行っている。

 三十年度の事業概要はつぎのとおり。

▼図書館活動支援

▽運営相談=二〇市町村

 市町村立図書館などや教育委員会を訪問し、助言や情報提供、事業企画の支援などを行う。相談形態は、それぞれの実情に合わせて対応する。

▽重点運営支援=一市町村

 図書館の設置や読書活動の推進を積極的に図ろうとする市町村に対し、年間を通して重点的に支援する。新刊書を総計約七百冊貸し出すほか、複数の市町村活動支援事業を組み合わせて行い、活動全体の活性化を目指す。

▽支援貸出し

①大量一括貸出し=四〇市町村程度

 年間一千二百冊程度を上限として、一度に百~三百冊までの図書を数ヵ月単位で貸し出す。住民や学校への貸し出しにも活用できる。

②事業貸出し=制限なし

 大型絵本やしかけ絵本、外国語絵本など、子どもたちに人気がある資料を貸し出す。図書館まつり、学校・保健所・健診会場などで行う行事、ボランティア団体などが主催する行事に活用できる。

▽出前講座(文学館連携講座)=三市町村程度

 同館と道立文学館が連携し、図書館まつりなどの読書振興につながる行事に講師を派遣する。派遣例は、文学講座や読み聞かせ、人形劇など。

▼図書館・学校連携支援

▽学校図書館運営相談=一〇市町村

 市町村立図書館などによる学校図書館への支援について、助言や情報提供を行う。学校を訪問し、学校図書館の運営相談などを行うこともできる。相談形態は相談内容に応じて対応。

▽学校ブックフェスティバル=一五市町村

 学校に道立図書館の児童書や絵本を提供。本は、すべて表紙を表にして床に広げ、その中から児童に読みたい本を選択し借りてもらう。運営を通じて、市町村立図書館などと学校との連携促進を図る。

 貸出期間は一ヵ月で、児童生徒数×十冊を目安に、五百~二千冊程度を提供する。

▽学校図書館サポートブックス=四四市町村

 学校の朝読・昼読、調べ学習などで活用できるセット本を貸し出す。学校図書館や学級文庫などで活用できる。

 前年度のセットに加え、新たに「中高生おすすめセット」「授業お役立ちセット」を貸し出す。

▼研修支援

▽相互協力促進=一〇地域

 複数の団体が合同で行う研修会・学習会などに、同館職員を講師として派遣。市町村の連携事例などの紹介や研修会テーマにあった助言および情報提供を行い、地域の相互協力の促進を支援する。

(道・道教委 2018-02-06付)

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