未来をつくるユースミーティング―道、道教委など SNS犯罪被害防止へ議論 教員目指す北翔大生17人参加(道・道教委 2018-02-08付)
教員を目指す学生は、実体験を踏まえて、盛んに議論していた
道は六日、江別市内の北翔大学で未来をつくる北海道ユースミーティングを開いた。道、道教委、道警が連携し、本年度から新たに取り組むもの。同大の教育文化学部教育学科の学生十七人が参加し、児童生徒のSNSを介した犯罪被害防止に向けて意見を交換した。参加者からは、保護者のスマートフォン利用に対する知識不足、子どものインターネットトラブル被害への危機認識の低さなどが指摘され、ゲーム機を介したインターネット利用を規制すべきとの意見が挙がった。
青少年の社会参画意識の高揚を図るとともに、そのときどきの行政課題についてテーマを設定し、若者から意見を聴取するもの。
本年度のテーマは「SNSの利用に起因したトラブル被害の防止について」。SNSの利用に起因したトラブルや犯罪被害の防止に向けて、若者のSNSの利用実態や、被害を未然に防ぐために有効な意識啓発の取組などについて意見を求めた。
この日、同大教育文化学部教育学科の初等教育コースと養護教育コースの学生が参加した。
事業の趣旨や会議の流れに関する説明のあと、道警生活安全部少年課の田中恭成課長補佐が「インターネット利用による児童の性被害の防止」と題して講義。二十九年度の児童生徒の性被害のうち、中高生の被害が八九%を占めることを報告した上で、事件の詳細や犯行の手口を伝えた。
講義後、学生は四グループに分かれ、被害が発生する原因や必要な対策について討議。学生たちは、SNSにまつわる自身の体験や児童生徒のSNSに対する意識を踏まえ議論した。
発表では、保護者のスマートフォン利用に対する危険性の認識や知識の不足、子どもたちのインターネットトラブルへの危機認識の低さ、SNSへの依存などが指摘された。
また、ゲーム機を介してインターネットを利用する子どもが多いことから、何らかの規制の必要性が挙がったほか、「性的被害の防止に向けて、自分が教員になったら性教育に力を入れたい」と意気込みを述べる学生もいた。
道教委学校教育局参事(生徒指導・学校安全)の岡本貴仁主幹は「教員を目指している学生の討議だったので、建設的な意見が多かった。道教委の行う今後の施策に意見を生かしていきたい」と話していた。
(道・道教委 2018-02-08付)
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