千歳市の３０年度予算案　特別支援学級増設へ準備　教育費２％増の３５．４億円

（市町村 2018-02-13付）

　千歳市は八日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比三・二％増の三百九十四億三千二百万円。うち、教育費は二・二％増の三十五億四千三百万円を計上。新規に、特別支援学級設置校の増設準備経費や小中連携・一貫教育の推進に向けた先進校の視察旅費などを盛り込んだ。

　主な事業をみると、児童生徒の安全・安心な教育環境を確保するため、屋内運動場を対象とした非構造部材の耐震化や校舎の改修を盛り込んだほか、学力向上推進事業における学習支援員を増員する。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽アンカレジ市訪問交流＝五二一

▽学校活動支援＝三、三七五―小中連携・一貫教育の取組として、青葉中学校区および東千歳中学校区をモデル校区として指定。これを推進するため、道外の先進校を視察する（新規）

▽学力向上推進＝六、四〇三―習熟度に応じた指導を行い、基礎学力の向上を図るため、小・中学校に配置している学習支援員を増員して配置（小学校一四校二二人、中学校六校八人）

▽教職員管理職住宅建替＝三、七〇〇

▽小・中学校コンピュータ教室用パソコン等更新（新規）＝一三、七五一

▽小・中学校防音機能復旧＝一二、一〇八

▽小・中学校改修＝一八、四七四―末広小、千歳第二小、駒里小中、日の出小、祝梅小、北陽小、東千歳中

▽放課後子供教室推進＝三二

▽新学校給食センター整備＝六七

▽小・中学校非構造部材耐震化＝一七、九三六―緑小、向陽台小、泉沢小、北斗中、勇舞中

▽道立高等支援学校施設非構造部材耐震化＝二、〇七〇

▽特別支援学級開設準備経費（新規）＝一〇八―三十一年四月に特別支援学級設置校を増設するため、開設に伴う教材などを整備する

▽特別支援教育支援員の増＝四、九九七―通常学級に在籍する障がいのある児童生徒が適切な教育を受けられるよう、特別支援教育支援員を増員する（四三人→四五人）

▽要保護・準要保護児童生徒就学援助費＝一四、〇五四―経済的理由で就学が困難な家庭の負担軽減を図るため、学用品費や給食費などを支給する

▽地域コーディネーターの増＝二五五―学校、家庭、地域が一体となって子どもを育てる体制づくりのため、ボランティア活動を実施している地域コーディネーターを増員する（二人→三人）

▽小・中学校司書配置事業委託料＝三、八四六―学校図書館に配置している学校司書を三人増員し、一校当たりの週配置日数を一日拡大。学校図書館のさらなる充実を図る

(市町村 2018-02-13付)