北見市の３０年度予算案　特別支援教育指導を拡充　教育費２４％減５０．８億円

（市町村 2018-02-09付）

　【網走発】北見市は七日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比二・〇％減の七百四十億円を計上。教育費は二四・八％減の五十億八千七百万円。留辺蘂小学校改築にかかわって、新校舎の整備が完了したことなどが減額の主な要因となっている。

　教育関係の主な事業をみると、特別支援教育にかかる活動支援講師、支援員などを配置する特別支援教育指導を拡充し、七千四百五十六万円を計上。新たに、特別支援学級を設置している三十四校にデジタルタブレットとデジタルテレビを一台ずつ導入する。

　また、中学校教材購入費に一千九百九十二万円を充て、実物投影機を十二校に六十三台、デジタルテレビを七校に三十台導入。小学校に引き続き、中学校の学習環境の整備を図る。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽教員住宅整備＝五七〇―教員住宅の修繕

▽奨学金支給＝一八〇―高校生奨学金制度の給付者枠拡充

▽生徒指導および相談＝二五一―いじめ・不登校対策コーディネーターの配置

▽特別支援教育指導（拡充）＝七、四五六―特別支援教育にかかる活動支援講師、支援員、コーディネーター・看護師を配置。特別支援学級にタブレットパソコン・デジタルテレビの導入

▽就学指導＝一、〇〇九―瑞穂地区のスクールバス運行

▽学校図書整備＝二、二八二―学校司書の配置・図書購入

▽小・中学校教育活動支援講師配置＝一、九三一―児童生徒の習熟度別指導などを行う教育活動支援講師を配置

▽いきいきした学校づくり推進＝三九〇―総合的な学習の時間で各学校が独自に実施する特色ある授業・教育活動など

▽指導力向上推進＝九〇―児童生徒の学力向上を図る教員の授業指導力向上

▽小学校整備＝二六、〇二八―消火器更新、北小・緑小・上常呂小・若松小・錦水小屋内運動場バスケットコート整備、学校煙突点検、東小屋外運動場階段改修実施設計、敷地内危険樹木のせん定・伐採、美山小エレベーター等整備、東小・南小屋内運動場非構造部材改修、北光小校舎屋根改修、中央小屋外プラザ改修、東小・東相内小放送設備改修、錦水小排水溝改修、美山小プール改修、常呂小自転車置場改修、大正小暖房設備改修、上常呂小給食用昇降機改修、学校煙突改修、屋根改修、消防設備改修、網戸設置

▽学校ネットワークシステム整備＝八、一八二―学校ネットワークを構成する機器等の更新

▽学校教育機器整備＝一、五八七―教育用コンピューターなどの更新

▽留辺蘂小改築＝五四、九六〇―屋外運動場整備、旧校舎解体など

▽中学校整備＝九、一七五―消火器更新、敷地内危険樹木のせん定・伐採、高栄中屋内運動場非構造部材改修、光西中暖房設備改修、留辺蘂中屋内運動場暗幕修繕、上常呂中給食用昇降機改修、学校煙突改修、屋根改修、消防設備改修、網戸設置

▽中学校教材購入＝一、九九二―実物投影機・大型デジタルテレビの導入

▽社会教育推進＝七五―親子ふれあい体験事業、土曜学校

▽児童生徒保健管理＝八〇七―市内全小学校でのフッ化物洗口

▽学校給食施設整備＝六二五―西小給食室エアコン設置、中央小給食室トイレ洋式化、上仁頃小給食室ボイラー取替

(市町村 2018-02-09付)