アレルギー対応食を提供 石狩市30年度予算案―教育費18.9億円
(市町村 2018-02-08付)

 石狩市は六日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比〇・九%減の二百六十三億円。うち、教育費は四・六%減の十八億九千七百万円となった。

 主な新規事業をみると、厚田小中学校一階部分に厚田保育園を移転し、複合施設を建設する計画で、いずれも二ヵ年での整備を想定。全体事業費は厚田保育園が一億二千六百万円、厚田小中学校は十二億七千百万円を見込んでいる。

 また、食物アレルギー対応事業に百七十三万円を計上し、学校におけるアレルギー対応食提供のため、学校給食センターに専門の職員を配置する。

 主な教育関係事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。

▼子ども・子育て支援

▽子育て世帯と若者に関する生活実態調査事業(新規)=二九一―子育て世帯や若者の生活実態や支援ニーズなどを把握するため、アンケート調査を実施

▽保育料軽減事業=三四六―国基準の見直しに伴い、一号認定子どもにかかる保育料について、年収約三百六十万円未満相当世帯の負担を軽減

▽樽川エリア子ども・子育て支援機能検討事業(新規)=八〇―樽川地区の子ども・子育て支援機能、花川南も含めた中高生の居場所機能などについて調査検討を実施

▽厚田保育園建設事業(新規)=四五七―三十二年開校予定の仮称・厚田小中校舎一階部分に複合施設として移転建設

▽子ども医療費助成事業=一、八〇四―子どもの医療費に要する経費の一部を助成する。三十年度から通院を小学一年生まで拡充

▽子育て支援情報配信事業(子育て世代包括支援事業)=一二七―妊娠期から子育て期まで切れ目のない情報提供ツールとして、子育て支援アプリを導入

▼雇用

▽若者人材育成・職場安定支援事業=二一〇―職場定着を図るため、高校生への就職支援や市内企業の若手職員・管理職向けセミナーを実施

▼学校教育

▽仮称・厚田小中建設事業(新規)=一〇、一九一―三十二年開校予定の仮称・厚田小中校舎の新築建替工事および既存校舎の解体工事を実施

▽スクールバス購入事業(新規)=三七三―厚田区発足方面を運行するスクールバスを更新

▽生徒指導充実事業=一一〇―教員の業務量の負担軽減といじめ防止対策の強化のため、学級集団の状態を測る心理アンケートのコンピューター診断を実施

▽石狩小円形校舎利活用事業(新規)=九一―学校統合後の石狩小円形校舎活用検討委員会を立ち上げ、今後の利活用を検討

▽学校図書館等充実事業=四五二―学習や読書活動を推進するため、学校図書館の蔵書の充実や中学校への学校司書の巡回派遣を実施

▽食物アレルギー対応事業=一七三―学校給食におけるアレルギー対応食提供のため、新たな人員体制および調理用品の確保

▼社会教育

▽放課後すこやかスポーツ教室・協働事業=四五―放課後の小学校体育館などを利用し、児童に対して運動能力向上のためのプログラムや食育指導の実施

▽厚田学・浜益学講座開催事業=五〇―厚田・浜益区に関する歴史・産業・文化・自然などの魅力について理解を深めるための講座などを開催し、ガイドボランティアを育成

▼福祉・医療

▽医療的ケア児支援事業(新規)=一五三―痰吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な障がい児を受け入れる事業所に対し、看護婦の人件費を一部助成

▼共生社会の実現

▽公園を活用した多世代交流拠点事業(新規)=四六〇―公園の新たな価値を創造するとともに、地域コミュニティの活性化を図るため、子どもから高齢者までが集う多世代交流拠点を運営する活動団体に施設整備費を交付

▽注文を間違えるレストラン事業(新規)=四五―認知症者や障がい者と子どもが一同に集い、お互いを理解し、それぞれが役割をもつ場を開設するなど、共生型社会を推進するための居場所づくりの取組を支援する

(市町村 2018-02-08付)

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