恵庭市の30年度予算案 新たに学力向上推進事業 教育費14%増の18.2億円(市町村 2018-02-09付)
恵庭市は七日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・三%増の二百六十六億四千百万円。うち、教育費は一四・一%増の十八億二千万円で、小・中学校の防音機能復旧事業や学校環境整備事業に関する費用が増大したことで大幅に伸びた。構成比は六・八%となった。
教育関係の新規事業をみると、学力向上に向けアドバイザーを配置し、学校現場と連携して取り組む学力向上推進事業やコミュニティ・スクールの実施にかかる学校運営協議会交付金、恵庭小学校北校舎の長寿命化に向けた改良費などを盛り込んだ。
教育関係の主な事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼教育費
▽自己防衛力の向上=四一―CAPプログラム事業の実施
▽青少年指導員配置=一、四二〇―指導員(スクールソーシャルワーカー、スクールガードリーダーなど)計七人を配置
▽特別支援教育(学校補助員配置)=一、六九一―通常学級における児童生徒支援(教員補助員を全一三校に二〇人配置)
▽特別支援学級(学級補助員配置)=二、一九七―特別支援学級における児童生徒支援(計一五人を配置)
▽ことばの訪問指導=一九六
▽メンタルフレンド=三一―不登校児童支援対策で学生ボランティアによる家庭訪問を実施
▽教育施設等巡回看護師配置=五五四―教育施設などにおける医療的ケア事業の委託
▽高校等入学準備支援金=一八三―給付型の入学準備支援金制度
▽大学奨学金=一、二四〇
▽教育振興推進交付金=五九五―特色ある教育活動を推進する
▽学校運営協議会交付金(新規)=三六―コミュニティ・スクールの実施
▽学力向上推進(新規)=九四三―学力向上アドバイザー、学力向上推進会議設置、英検IBA(英語能力判定テスト)
▽フッ化物洗口=一三三―全小学校の児童を対象に、週に一回フッ化物洗口を実施
▽道公立学校校務支援システム=五三九
▽小・中学校図書館蔵書整備=四七一―図書購入によって読書環境を充実
▽給食センター調理等委託=一九、七二八
▽学校給食センター施設等更新整備=一、二五七―小学校厨房用設備更新、残菜処理システム粉砕機更新、中学校マイコンスライサー更新
▽準要保護生徒援護費(新規)=六〇二―中学校新入学用品の支給(三十年度一年生対象五十六万円、三十一年度一年生対象五百四十五万円)
▽学校スケートリンク運営=九〇七
▽スクールバス管理=五、五二一
▽スクールバス更新=一、六二一―一台
▽ヒューマン・コミュニケーション=一七〇―赤ちゃん登校日、児童生徒対象のヒューマンコミュニケーション講座の実施
▽英語指導助手招致=一、四七七―外国語指導助手(ALT)三人による英語教育の実施
▽全国大会等派遣補助=三七〇
▽小・中学校放送設備機器整備=一、三〇〇―放送設備機器更新(恵明中学校)
▽小・中学校ICT教育環境整備=六、二八一―電子黒板、デジタル教科書導入(島松小学校、柏小学校、恵み野小学校、恵明中学校)
▽小・中学校コンピューター教室機器整備=二、三〇二―パソコン、サーバーなど(柏小学校、恵庭中学校)
▽小・中学校防音機能復旧=一三、一五七―ボイラー更新など(恵庭小学校、若草小学校)
▽小学校長寿命化改良(新規)=八六一―恵庭小北校舎長寿命化実施設計
▽小・中学校環境整備=一五、九一四―トイレ改修工事(恵み野旭小学校)、柏陽中学校講堂床改修
▽小・中学校PCB廃棄処分(新規)=一、三二三―PCBを含む照明安定器の廃棄処分
▽文化振興事業(青少年・文化振興基金活用)=四四九―文化祭の開催、郷土芸能団体への支援、芸術文化宅配、芸術文化振興
▽コミュニティ活動=四六―小学校を拠点とした地域のコミュニティづくり
通学合宿への補助制度
▽夢創館管理運営=五七六
▽生涯学習施設かしわのもり管理運営=一、二九三
▽青少年研修センター管理運営=二、〇二六
▽恵庭子ども塾=五〇―イングリッシュキャンプなど
▽青少年国際交流派遣=二〇―青少年国際交流派遣事業補助金
▽史跡カリンバ遺跡整備=四一九―史跡カリンバ遺跡水文環境調査など
▽市内遺跡発掘調査=一、〇三三
▽遺跡出土文化財再保存処理等(新規)=二四―出土金属製品保存処理リストの委託
▽地区会館管理(新規)=一四三―柏陽会館、有明会館、寿町会館畳の改修
▽地区会館改修=六三八―有明会館の改修工事
▽市民会館吊物改修=六、三五六―大ホール吊物設備の改修
▽地区会館防音機能復旧=三、七一七―ボイラー更新工事および石綿除去(東恵庭会館)
▽図書館運営=一二、七九六―図書館の指定管理(恵庭分館の開館時間延長含む)
▽児童施設図書購入=四一―私立幼稚園・認可外保育園用図書の購入
▽かしわのもりブックステーション=二七
(市町村 2018-02-09付)
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