アレルギー対応食を導入　函館市教委が新年度から３中学校に

（市町村 2018-02-07付）

　【函館発】函館市教委は、新年度中に市内の巴中学校、青柳中学校、五稜郭中学校合わせて三校の給食で、アレルギー物質を含む食材を使用しない「アレルギー対応食」を初めて導入する。市教委の廣瀬貴久保健給食課長は「新年度から各校でのアレルギーに関する調査等を進め、なるべく早い時期から提供したい」と話している。

　市立小・中学校はこれまで、アレルギー体質の児童生徒が各自で食べられない品を避けたり、各家庭から弁当を持参するなどして対処してきた。

　対応食では、エビ、カニ、小麦、そば、卵、牛乳、落花生の特定原材料七品目を使用せずに調理する「除去食」のほか、アレルギーの原因になる食物を除いたことで失われた栄養価を別の食品で補う「代替食」の二種類を、児童生徒の体質に合わせて提供する。

　対応食は、専任の調理員が親学校である巴中の給食調理場に設置した専用の調理室で調理。配膳については専用の個別容器を使用する。

　新年度から各校でのアレルギー調査や個人面談などを行ったあと、新年度中に提供する予定。

(市町村 2018-02-07付)