紋別市教委　『教育課程編成の手引き』作成　新学習指導要領の対応整理　外国語活動時数、道徳評価など

（市町村 2018-02-13付）

　【網走発】紋別市教委は、新学習指導要領の実施に対応するため『教育課程編成の手引き』を作成した。本年度設置された教育課程検討プロジェクトチームの検討内容をまとめたもの。外国語科・外国語活動の時数確保については、週時数を一時間増やすことで対応することを示した。そのほか、道徳の評価の方法などについても記載している。

　市教委では、新学習指導要領の実施に向け、市全体としての対応を検討するため、本年度、市内各校の代表者などで構成する教育課程検討プロジェクトチームを設置。総則、外国語、道徳の三つの部会で検討した内容を教育課程編成の手引きとしてまとめ、実際の指導計画の作成などに当たる教職員の作業負担の軽減を図ることをねらった。

　手引きでは、①総則に関すること②外国語科・外国語活動に関すること③道徳に関すること―の三点についてまとめている。

　①では、外国語科・外国語活動の実施に伴い、移行期間中で十五時間、全面実施で三十五時間時数が増加することから、時数確保の方策として、週時数を小学三～六年生で一コマ増やすこととした。それを踏まえ、現在行っている児童会活動、クラブ活動、研修、職員会議などについても整理・効率化を進めるとともに、一日の児童生徒の学校生活に無理がかからないよう配慮しながら日課の見直しについても検討することを求めている。

　②では、週時数については、総則部会の報告どおり一コマ増やすことで対応することとし、三・四年生の十五時間については、ある時期に集中して行うのではなく、月に一、二回行うよう求めている。

　移行期間中の年間指導計画については、五・六年生は『Ｈｉ、ｆｒｉｅｎｄｓ！』と新教材『Ｗｅ　Ｃａｎ！』の両方の内容を学習。三・四年生は新教材の内容を学習することを示している。

　③では、評価に向けて「児童生徒の学習の過程や成果などの記録を計画的にファイルなどに集積して学習状況を把握すること」「記録したファイルなどを活用して、児童生徒や保護者などに対し、その成長の過程や到達点、今後の課題などを記して伝えること」などの工夫が重要となることを示したほか、通知表への記載に関して「評価するまとまりの時期をどのくらいにするか」「保護者への周知・説明をどのように行って理解を得るか」などについて、各学校の職員で共通理解を図ることを求めている。

(市町村 2018-02-13付)