釧路市の３０年度予算案　教育費１３・９％減の５５・８億円　新規に学習習慣定着事業

（市町村 2018-02-19付）

　【釧路発】釧路市は十六日、新年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比二・三％減の九百五十億円、教育費は五十五億八千二百万円で一三・九％の減。二十九年度に釧路市中央図書館が完成したことが減額の主な要因となった。

　主な事業をみると阿寒湖小と阿寒湖中を統合する新校舎の基本・実施設計、地質調査等を行うために一億九百万円を充てる。新規では学力向上学習習慣定着推進事業を進め、指定校を対象に復習教材を用いて学習推進員による家庭学習のサポートなどを行う。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽確かな学力向上推進＝七七三―標準学力検査の実施、個別復習教材の導入、実物投影機導入、長期休業中の学習サポート

▽学力向上学習習慣定着推進（新規）＝五三四―指定校を対象とした復習教材、学習推進員による家庭学習等へのサポート

▽特別支援学級＝一、六五三

▽スクールソーシャルワーカー活用＝四七三

▽不登校対策＝二二七―不登校児童生徒対象の宿泊体験学習、登校支援プログラムの実施

▽いじめ非行防止対策＝一五二―Ｑ―Ｕ、アセスによる学校適応度の把握など

▽防災教育推進＝九―地震・津波の自然災害に関する体験的な学習

▽地域見守り安全マップづくり推進＝四三―四小学校区の安全マップ作成・配布

▽コミュニティ・スクール活用推進＝一二四

▽地域人材育成推進＝三二四―地域学校協働本部事業による統括コーディネーター、地域コーディネーターの配置

▽ふれあいと魅力ある学校づくり支援＝四三―総合的な学習の時間を活用した特色ある学校づくり支援

▽地域とともに子どもを育む学校づくり推進＝一八

▽放課後子どもプラン＝二七七

▽スクールバス購入＝六七六―音別地区のスクールバス一台

▽教育指導奨励＝一六―小中英語教育連携セミナー

▽キャリア教育推進＝四三―くしろキッズタウン、くしろ子どもインターンシップ

▽就学奨励＝二六、六九九―就学援助関連

▽高校生徒遠隔地通学等助成金＝五四―阿寒湖温泉地区在住生徒への釧路地区の下宿代の一部支給

▽阿寒湖温泉地区学校施設整備＝一〇、九一五―義務教育学校基本・実施設計

▽小学校施設整備＝一七六―朝陽小防水改修

▽中学校施設整備＝五三四―美原中防火設備整備

▽学校施設環境整備＝二六〇―学校施設の樹木剪定

▽口腔健康管理＝八五九―フッ化物洗口の全校実施

▽家庭教育支援＝二五一―家庭教育支援チームによる不登校等教育的課題を抱える家庭への支援

▽氷上競技施設整備＝五一、五八八―施設改修、備品整備

▽釧路アイスアリーナ施設整備＝二、九〇〇―ボイラー二基更新

▽鳥取温水プール施設整備＝二、六三〇―屋上防水改修、天井内換気ダクト更新

▽高等看護学院施設整備＝四三、四九一―現地建替に伴う基本・実施設計、体

育館解体、新校舎建設

(市町村 2018-02-19付)