奥村会長(静内中)を再任 日高地区校長会が定期総会 学校の組織化目指し研修充実
(関係団体 2018-03-20付)

日高地区校長会総会
会員40人が新年度に向け協議した

 【浦河発】日高地区校長会は三月上旬、新ひだか町内のホテルローレルで三十年度定期総会を開いた。管内の小・中学校長約四十人が出席。「日高管内の教育課題の解明・解消と職能向上を目指し、積極的に提言、発信、行動する日高地区校長会を実現する」を重点目標とした三十年度活動計画や事業計画を決めたほか、役員改選では、会長に新ひだか町立静内中学校の奥村尚久校長を再任した。

 はじめに、奥村会長があいさつ。本年度の活動に対する会員の協力に感謝した上で「まだまだ多くの課題がある。課題解決に向けては、学校の組織体制づくりと組織マネジメント、いかに人材を育てていくかにかかっている」と指摘。新年度については「新学習指導要領の実施に向けて学校経営ビジョンの実践を一層焦点化し、取組の推進を図りたい」と活動の方向性を示した。

 報告事項では、二十九年度会務報告として専門部活動報告や学力向上委員会活動報告として、会計決算報告などが行われ、神成浩事務局長が「次年度は一層研修を充実させ、これまで以上に学校の組織化が図られるよう取り組んでいきたい」と説明した。

 議事では、二十九年度会務報告と会計決算報告を承認し、三十年度活動計画、主要事業、一般会計予算案などを決めた。役員改選では、奥村会長を再任したほか、副会長に浦河町立浦河第一中学校の神成浩校長と日高町立門別中学校の久保田慎吾校長、事務局長に平取町立振内中学校の松田巧美校長を選出した。

 活動計画概要と新役員はつぎのとおり。

【活動の重点と主な活動内容】

▼活動の重点

▽信頼と秩序に基づく学校経営の推進に努める

▽社会に開かれた教育課程の編成・実施・評価・改善に努める

▽教職員の資質・能力の向上と後継者育成に努める

▽校長の研修活動による職能向上と組織体制の強化に努める

▼活動の内容

▽信頼と秩序に基づく学校経営の推進

・学校経営ビジョンの明確化と実効力ある学校経営の推進

・主幹教諭、主任等を機能させる校内組織体制の確立

・法令順守に基づく服務規律の厳正な保持の徹底

・危機管理体制の確立と予防策・対応策の構築の推進

・勤務時間の意識の徹底と業務の効率化の推進

▽社会に開かれた教育課程の編成・実施・評価・改善

・学習指導要領の趣旨・ねらいを実現する教育課程の編成・実施

・育成すべき資質・能力を踏まえ、教科横断的に編成・実施・評価改善を図るカリキュラム・マネジメントの実現

・道徳および小学校英語の教科化に向けた計画的な推進

・国旗・国歌の適切な取扱いと実施形態の定着と改善

▽教職員の資質・能力の向上と後継者育成

・教職員の資質向上を推進するリーダーシップの発揮

・教職員のライフステージに応じた研修の促進

・管内教育関係機関・団体等の各種研修事業への支援と連携強化

・後継者育成プログラムによる後継者の発掘と育成の推進

▽研修活動による職能向上と組織体制の強化

・地区校長会の研究・研修体制の改善と充実

・道小・道中研への積極的参加と提言に向けた組織的な取組の推進

・新学習指導要領の全面実施を見通した研修活動の推進

・町校長会および会員相互の情報の共有化及び連携強化

・道小・道中および関係機関等との連携強化

・教職員の地位および待遇改善にかかわる要望活動の推進

【役員体制】=敬称略=

▽会長=奥村尚久(新ひだか町静内中・再)

▽副会長=神成浩(浦河町浦河第一中・新)、久保田慎吾(日高町門別中・新)

▽監査=安孫子嘉一(平取町紫雲古津小・新)、西川寿輝(浦河町荻伏小・新)

▽事務局長=松田拓美(平取町振内中・新)

▽事務局次長=品田和輝(新冠町新冠小・再)、阿部秀智・新(平取町二風谷小・新)

▽会計=中山英明(えりも町笛舞小・新)

(関係団体 2018-03-20付)

その他の記事( 関係団体)

新支部長に北川正彦氏 北教組檜山支部の新年度執行部

 【江差発】北教組檜山支部の二〇一八年度執行部体制が決まった。新支部長に北川正彦副支部長、新書記長に齋藤豪志書記次長をそれぞれ選任した。  新年度役員はつぎのとおり。=敬称略= ▽支部長...

(2018-03-29)  全て読む

札幌市高教が第51回定期大会 新執行委員長に高瀬氏 教育条件整備など目指し取組推進

札幌市高教第51回定期大会  札幌市立高等学校教職員組合(=札幌市高教)は三月初旬、道教育会館で第五十一回定期大会を開いた。二〇一八年度の運動方針を決めたほか、生活と権利の擁護に向けた取組、教育条件整備・民主教育確立に...

(2018-03-28)  全て読む

道教委アクション・プランを批判 実効ある超勤解消策要求 道高教組・道教組が声明

 道高教組(國田昌男中央執行委員長)・道教組(川村安浩執行委員長)は二十二日、道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に対する声明を発表した。声明では、アクション・プランを...

(2018-03-27)  全て読む

札教組の2018年度執行体制 新執行委員長に鈴木誠幸氏

 札幌市教職員組合(=札教組)の二〇一八年度執行体制がまとまった。新執行委員長に啓明中分会の鈴木誠幸氏を、新書記長に開成中等分会の佐々木好幸氏を選任した。  二〇一八年度の執行体制はつぎの...

(2018-03-27)  全て読む

ほっかいどう学シンポジウム 学習内容や展開方策議論 小学生に教える意義を強調

ほっかいどう学ディスカション  自ら考え地域づくりに取組む担い手の育成・確保を目的に、第八期北海道総合開発計画に盛り込まれた「ほっかいどう学」。十四日に開かれた道開発協会(内田和男会長)主催のシンポジウムでは、教育関係者...

(2018-03-20)  全て読む

札幌市中学校長会が記念誌発行 中学校教育70年の節目に

 札幌市中学校長会(土佐林仁会長)は、『札幌市中学校教育七十年』記念誌を発行した。  中学校教育七十年の節目に当たって、六十年の記念誌以降の同会の活動内容と、教育内容の変遷をまとめたもの。...

(2018-03-15)  全て読む

初等教育研究会札幌市算数支部 研究大会で授業公開、協議など 今後の学び考える機会に

初等教育研究会研究大会  初等教育研究会札幌市(算数)支部(松村聡支部長)は十日、札幌市立北九条小学校で第十七回研究大会を開いた。道内の教職員のほか、道外の関係者など約二百十人が参加。大会テーマ「新指導要領で授業の...

(2018-03-15)  全て読む

道P連が広報紙コンクール表彰式 3PTAに大賞の栄誉 全道150点から18点入賞

道P連広報誌コン  道PTA連合会(青田基会長)は九日、ホテルポールスター札幌で第三十五回全道PTA広報紙コンクール表彰式を挙行した。札幌市を除く道内の小・中学校から約百五十点の応募があり、十八点が入賞。大賞...

(2018-03-13)  全て読む

北教組2018年度「たたかいの具体的な進め方」

 北教組第百二十九回臨時大会で決定した「たたかいの具体的な進め方」の概要はつぎのとおり。 【憲法の改悪に反対し、違憲の「戦争法」・改悪教育基本法の撤廃を基本に「教育基本法を元に戻す」運動を...

(2018-03-12)  全て読む

人格の完成目指す学校へ 信岡中央執行委員長あいさつ

北教組臨時大会・信岡委員長あいさつ  北教組の第百二十九回臨時大会における信岡聡中央執行委員長のあいさつの概要はつぎのとおり。           ◇          ◇          ◇  北教組は、昨年六月の定期...

(2018-03-12)  全て読む