３１年度入選における改善基本方針　道外入学者の受け入れ拡大　実施学校を早期決定へ

（道・道教委 2018-04-03付）

　道教委は、三十一年度道立高校入学者選抜における改善の基本方針を示した。道外入学者の受け入れ人数は、従来の推薦入学者の五％程度とし、道内の出願者に影響が出ない範囲で、推薦入学者選抜の合格内定者が推薦標準枠に達するまで合格内定者を受け入れる。従来の農業・水産科目だけではなく、地域の教育資源を活用した教科・科目を十単位以上履修できる学科を有する離島の高校、地域連携特例校も対象にするとした。

　道教委はこれまで、農業や水産に関する科目を二十五単位以上履修できる教育課程を編成している学校において、当該学科の推薦による入学者の五％程度、道外からの入学を受け入れてきた。

　しかし、現行の制度を開始して以来、道外からの入学希望者が五％程度を超える学校・学科があること、道外から入学した生徒が卒業後に地域の産業に従事するケースが一定程度あることから、道内受検者への影響を踏まえ、道外からの入学者の受け入れ数を改善することとした。

　道外入学者の受け入れ人数は、従来どおり当該学科における推薦による入学者の五％程度とし、道内出願者に影響が出ない範囲で、推薦入学者選抜の合格内定者数が推薦標準枠に達するまで受け入れる方針を示した。

　また、新たに道外からの入学者を受け入れることができる学校・学科を拡大。他地域への通学に困難を要する離島の高校や地域連携特例校のうち、地域の教育資源を活用した教科・科目などを十単位以上履修できる教育課程を編成している学科を有する学校も対象に加える。

　具体的な改善内容については、九月に公表予定の入学者選抜実施要項で定める予定。

　また、道教委では、三十一年度に受け入れを実施する学校が早期に募集活動を行うことができるよう、これまで九月だった受け入れ学校名の公表を早める方向で検討している。

(道・道教委 2018-04-03付)