道教委が夜間中学等に関する協議会 生徒の就学機会を確保へ 需要把握目指し調査法など協議
(道・道教委 2018-04-03付)

夜間中学等に関する協議会
事務局の説明に続き、公立夜間中学に期待される役割について協議

 道教委は三月二十九日、道庁別館西棟で第二回夜間中学等に関する協議会を開いた。公立夜間中学の役割や期待される役割、幅広く需要を把握するための調査の在り方について協議。期待される役割として、中途退学者の学び直しの場、経済的な困難を抱える生徒の就学機会確保の機能などが指摘された。

 夜間中学における就学の機会の提供、必要な措置に関する事務について、道、市町村の役割の事項の協議、事務実施に当たっての連絡調整を行うもの。

 二十八年十二月、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」が成立。文部科学省では、都道府県に少なくとも一つ夜間中学を設置すること、すでに設置している市町村においては、受け入れる対象生徒の拡大を図ることを目標に、措置を促している。

 議事に入り、事務局から義務教育未修了者、不登校の学齢生徒など、本道における公立夜間中学の入学想定者、自主夜間中学や日本語学習支援など本道の状況を説明。高校の中途退学者数が減少傾向にある一方、通信制高校に通う生徒が増加していること、学業不振を理由とした退学者が一定数いることを伝えた。

 つぎに、公立夜間中学に期待される役割について協議した。学校教育の立場からは、中途退学者の学び直しの場としての機能、経済的な困難を抱える生徒の就学機会確保の機能が指摘されたほか、夜間中学が独居老人や引きこもり青年の居場所としての価値を有していることも挙げられた。

 このほか、夜間中学の需要調査の方法について意見を交換。幅広い需要を把握するためのアンケート調査、個別の調査方法について協議した。

(道・道教委 2018-04-03付)

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