七重小の取組を紹介　つながる食育推進事業　道教委が実践報告書まとめる

（道・道教委 2018-04-04付）

七重小の食育推進体制やモデルプログラム、指導計画例などを掲載

　道教委は、文部科学省から委託を受け実施したつながる食育推進事業の実践報告書をまとめた。七飯町立七重小学校をモデル校として取り組んできた食育授業などの成果を報告。道教委は、資料を活用して栄養教諭を中心とした食育推進体制の整備や、学校・家庭・地域がつながる食育の取組の推進を求めている。

　文科省が実施しているつながる食育推進事業は、栄養教諭が中心となり、学校を核として地域の生産者や関係機関・団体、保護者などが連携し、学校で実践的な食育を行うとともに、家庭における望ましい食生活の継続的な実践につながる食育の実践モデルを構築するもの。

　本年度は、道教委をはじめ、十四道県教委・学校法人が企画提案した十五事業を委託先に決定。道教委では七重小をモデル校として、二十九年度の一年間で事業に取り組んできた。

　報告書では、事業の実施計画のほか、七重小の校内食育推進体制、食に関する指導のモデルプログラムなどを提示。事業目標や食に関する学校課題、食育推進の組織図、学年ごとの「食に関する指導の年間指導計画例」などを紹介している。

　また、事業目標の達成に向けて設定した仮説に基づいて行った学校と家庭がつながる取組として、家庭との連携を強化した食に関する指導の公開研究会や、地場産物を活用した学校給食〝七飯産の日〟」、学校・家庭・地域がつながる取組としてＰＴＡ食育教室などを紹介。

　成果として「単発的な指導に陥らず、継続性と連続性、積み重ねた指導を行うことができた」「七飯町の地場産物への関心や理解が深まり、給食を楽しみにする児童が増えた」などと報告。一方、課題としては「家庭とつながる視点をもち、学校での学びを家庭で生かす場面をつくり出すことがさらに必要」などとしている。

(道・道教委 2018-04-04付)