高校における学校運営協議会 夕張高など4校で新設 道立高の設置は合計7校―道教委(道・道教委 2018-03-30付)
道教委は二十八日、夕張高校、追分高校、美瑛高校、清里高校の四校に学校運営協議会を設置することを決定した。これによって、道立高校での設置は七校となる。夕張高では、高校を支援する地域の体制や校種間の交流活動をもとに、魅力ある学校づくりを推進。追分高では、町の理念「地域は人間を育てる大きな学校」のもと、生徒一人ひとりの学力向上、進路実現に向けて町を支える人材育成の取組の充実を図っていく。美瑛高では、系統的なキャリア教育の推進や地域の組織・支援体制をもとに、地域の教育資源を活用した学校運営の改善を推進。清里高は、道教委の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の指定校としての取組を発展させ、地域の人的・物的資源を活用した質の高いキャリア教育の実践を図っていく。
二十八日の教育委員会会議で決定した。
道教委は、学校運営協議会の設置を希望する道立学校の申請内容について、学校や地域の状況、特徴、期待される効果などを勘案して検討。その結果、夕張高、追分高、美瑛高、清里高の四校で設置を認めた。これによって、道立高校での学校運営協議会設置校は別海高校、栗山高校、寿都高校と合わせて七校となる。
夕張高では、小・中学校や地域などと連携した取組を実施しているほか、地域の教育関係者、農・商・工業関係者などで構成する夕張市高校対策委員会を設置し、学校と地域が課題を認識し、共通の目標やビジョンをもつ機会を設定している。
学校運営協議会の設置によって、地域住民や保護者と教育理念や学校課題を共有するほか、学校運営への支援、教育活動の参画・協力を得て、魅力ある学校づくりを推進。小・中・高、高等養護学校の校種間の交流活動が根付いており、地域一帯となった教育活動を進める。
追分高では、安平町が掲げる理念「地域は人間を育てる大きな学校である」を踏まえ、幼小中高の一貫した教育体制を構築して生徒の健全育成に取り組んでおり、生徒一人ひとりの学力向上、進路実現に向けて、将来の町を支える人材育成の取組の充実を図る。
美瑛高では、美瑛小・美瑛中と連携し、系統的なキャリア教育を推進。学校関係者のみならず、町や観光協会職員などが美瑛高教育推進会議に参画する体制が構築されており、学校運営協議会の設置によって、地域の教育資源を有効に活用した学校運営の改善を図る。
清里高は、道教委の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の指定校として、町内の小・中学校や地域などと連携した取組を実施しており、これまでの取組を発展させ、地域の人的・物的資源を活用した質の高いキャリア教育の実践を図る。また、農業関係の大学、農協などとの連携による出張授業、地域の商工会議所との連携によるマーケティング学習の実施など、地域の教育資源を活用した社会に開かれた教育課程を実践する。
二十八日の教育委員会会議で山本明敏高校教育課長は、今回、道立学校九校から学校運営協議会設置の希望があり、導入の体制が整った四校を指定するに至ったことを説明。
申請のあったほかの学校についても、導入の準備が整い次第、指定する考えを示した。
(道・道教委 2018-03-30付)
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