道教委が教育課程編成の手引を作成　質の高い教育活動推進を　１２項目についてＱ＆Ａ掲載

（道・道教委 2018-03-29付）

　道教委は、『二十九年度小学校教育課程編成の手引』『二十九年度中学校教育課程編成の手引』を作成した。小・中学校の新学習指導要領のポイントや各学校が取り組むべき事項、道徳教育の推進など十二項目に関するＱ＆Ａを記載。また、新学習指導要領に関する校内研修を実施できるよう、手引を活用した研修用資料も作成。道教委では、新学習指導要領の趣旨やねらいの実現に向け、質の高い教育活動を推進するよう活用を呼びかけている。

　新学習指導要領の改訂の背景や趣旨、ねらいなどへの理解を深め、適切な教育課程の編成とともに、各学校が組織的・計画的に教育活動の質の向上を図るために作成したもの。

　手引では総則として、社会に開かれた教育課程、カリキュラム・マネジメントの充実、育成を目指す資質・能力の明確化など八項目に関し、それぞれの取組を進めるに当たってのポイントや手順例などを記載した。

　適切な教育課程の編成・実施に向けた具体的な取組では、学校のグランドデザインの様式と内容例を記載。グランドデザインの作成に当たっては、すべての教職員が参画してカリキュラム・マネジメントの必要性を理解する大切さなどを挙げている。

　また、道徳教育の推進、キャリア教育、生徒指導、プログラミング教育など十二項目に関するＱ＆Ａを紹介。小学校教育課程編成の手引では、幼児期と小学校の教育を円滑に接続するスタートカリキュラムの編成について、中学校教育課程編成の手引では、高校教育との円滑な接続に向けた連携の在り方、社会・数学など教科の改善例を示した。新年度から活用できるよう、道内すべての小・中学校などの教員に配布する。

　また、学習指導要領に関する校内研修を実施できるよう、手引を活用した研修用資料を作成。資料では、「短時間でできる新学習指導要領のポイントの理解についてのミニ研修」「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」など九つの研修例を紹介しており、研修の展開、要する時間や必要な資料を示している。

(道・道教委 2018-03-29付)