外国語指導スキルアップ研修　教材の効果的な活用学ぶ　使えるアクティビティ体験―士別市教委

（市町村 2018-04-04付）

デジタル教材の扱い方や指導方法などを学んだ

　【旭川発】士別市教委は三月二十六日、市民文化センターで小学校における外国語指導スキルアップ研修を開いた。市内の小学校教員とＡＬＴ計十七人が参加。小学校外国語指導巡回指導教員が講師を務め、参加者は小学校三・四年の外国語活動、小学校五・六年の外国語科実施に向けた移行期間に活用するデジタル教材の扱い方や指導方法などを学ぶとともに、授業で使えるアクティビティを体験した。

　研修は、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、小学校中学年から教科化される外国語活動、外国語科について、その趣旨や指導法について理解するとともに、外国語の指導を効果的に実践できるスキルアップを図ることが目的。

　はじめに参加者は、文部科学省が作成した小学校外国語教材『Ｌｅｔ，ｓ　Ｔｒｙ！』『Ｗｅ　Ｃａｎ！』の効果的な活用法や書く活動などについて、実際に、デジタル教材をパソコンで操作しながら指導のポイントを学習した。

　書く活動については、児童に対して単に文字を繰り返し書かせて文字に慣れ親しませるのではなく、児童の身の周りにあるものを取り上げたり、実物の写真や絵を見せたりして認識させていく指導方法などを学んだ。

　最後に、講師が「児童が自分の気持ちを相手に英語で伝えることができるようになることで、今後の学習意欲の向上につながっていく」と強調し「ＡＬＴと協力して、先生自身も楽しみながら授業をしてほしい」と求めた。

　このあと、授業で使えるアクティビティをいくつか紹介。参加者はペアになって歌やサイモンセッズ、サウンドテニス、カードゲームなどに取り組んだ。

　参加者からは「デジタル教材の活用方法やアクティビティなど、あすから使える実践的な内容が多く、ためになった」「カード作成が大変なので、データがあればいいと思った」などの感想が寄せられた。

　市教委では「今後も、先生方のニーズに応じた研修内容を考案し、研修を充実させていきたい」と話し、道徳の指導や評価など、新しい学習指導要領への対応にかかわる研修などを検討していく考えを示した。

(市町村 2018-04-04付)