増毛町の30年度教育行政執行方針 小学生対象に英語塾開設 チーム力発揮できる体制整備(市町村 2018-04-13付)
増毛町教委・佐藤敏治教育長
【留萌発】増毛町教委の佐藤敏治教育長は、三月上旬の第一回町議会定例会で教育行政執行方針を説明した。限られた授業時数の中で教育効果を高めるべく、各教科などの関連性を図った教育内容を組み立て、学校としての総合的なチーム力を発揮できる体制づくりを整備していく考えを示した。新たに小学生を対象とした英語塾、中学校では英語クラブを開設し、実践的なコミュニケーション能力の向上を図っていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
▽教育の充実
限られた時数の中で教育効果を高めていくには、教師一人ひとりの資質や持ち味を生かしつつ、各教科等の関連性を図った教育内容の組み立てが必要なため、学校としての総合的なチーム力を発揮し、全面実施に向けて円滑な移行ができるよう体制を整えていく。
教育の目的を実現するため、①自ら学び、考える力を育てる学習指導の充実②地域の自然・文化にふれ、豊かな体験を通したふるさと学習の充実③自己を問い、自ら律する心と、他を思いやる心を育てる道徳教育の充実④生命の尊さを自覚し、自ら心身を鍛え育てる健康と安全指導の充実⑤一人ひとりの教育的ニーズを把握し、適切な指導、必要な支援を行う特別支援教育の充実―を本町の学校教育の重点目標とする。
▽学力の育成
学習支援員を小学校に二人、中学校に一人配置して、授業のサポート指導や個別の学習支援などを行い、学力の底上げを図っていく。
▽道徳教育
本町では、増毛小学校、増毛中学校ともに、国の道徳教育推進校事業の指定を受け、「考え、議論する道徳」の授業づくりや実践研修、公開研究授業などを通して新たな道徳教育を見据えた準備を進めてきており、教育関係者から高い評価をいただいている。
道徳教育は、児童生徒が自立した一人の人間として、人生を他者とともにより良く生きる人格の形成を目指すものであり、その基盤となる道徳的な判断力・心情・態度を養う教育指導を推進していく。
▽英語教育
ALT(外国語指導助手)が幼稚園、小学校、中学校などを巡回して英語指導を行っているが、新たに小学生を対象とした英語塾、中学校では英語クラブを開設し、英語に慣れ親しむことと、実践的なコミュニケーション能力の向上を図っていく。
また、小学校三・四年生の外国語活動と、五・六年生の外国語科の授業が始まる。ALTの有効活用と小中学校連携教育推進事業での教員交流などを通して教員の資質を高め、英語教育の充実に努めていく。
▽特別支援教育
二十年度から特別支援教育支援員を配置し、共生社会の形成に向け、支援を必要とする児童生徒の個々の教育的ニーズに応じてきめ細やかな教育を推進している。
また、担当教員には、専門的な知識と経験が重要であり、積極的な実践研修を促し、一人ひとりの実態に即した教育の向上を目指していく。
▽いじめ問題
いじめについては、子どもたちの小さな変化も敏感に受け止め、児童生徒のアンケート調査の実施や、いじめ根絶に向けた子ども会議を開催し、いじめに対する意識の醸成を図り、学校活動全体で人を思いやる心の教育を推進する。
また、学校教育活動支援員を配置して、いじめの未然防止指導、不登校への対応、教員への支援、保護者の相談支援などを行っていく。
(市町村 2018-04-13付)
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