中富良野町の30年度教育行政執行方針 中富良野小でCS導入 新たに外国語支援員配置
(市町村 2018-04-13付)

中富良野町中島光明
中富良野町教委・中島光明教育長

 【旭川発】中富良野町教委の中島光明教育長は、九日開会の第三回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。新学習指導要領への移行に向けた取組として、新たに外国語支援員を配置するほか、教職員の研修支援などを行い、外国語教育の充実や確かな学力を育む教育の推進に努めることを表明。中富良野小学校にコミュニティ・スクールを導入することを明らかにした。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

 本幸小学校では、小規模校の特性を生かした教育活動に努めてきたが、今後、児童数の維持が見込めないことから、三十年度をもって閉校する。そのための所要の準備に当たる。

 学力向上については、全国学力・学習状況調査の結果を活用し、道教委、上川管内各市町村教委と連携し、基礎的・基本的な知識・技能や活用できる力を育てるため、つぎの三点の充実を図る。

 ①校内組織体制の改善充実によって、加配教員や学習支援員、特別支援教育支援員などの効果的な活用を図り、一人ひとりの子どもに応じた基礎基本の定着を図る授業改善を全校で進める。

 ②放課後や家庭での望ましい生活習慣の形成、学習時間の確保が重要であることから、『家庭学習の手引き』の活用、放課後や長期休業中の学習サポートなど、学校と家庭が一体となった取組を進める。

 ③学力の基礎となる言語活動の充実を図るため、朝読・家読を進めるとともに、町読書活動推進計画や社会教育活動と連携した読書活動を進める。

 また、新学習指導要領への移行に向けた取組として、新たに外国語支援員を配置するほか、教職員の研修支援などを行い、外国語教育の充実や確かな学力を育む教育の推進に努める。

▽豊かな心の育成

 各学校では、特別の教科として位置付けられた道徳において、基本的な倫理観や規範意識、思いやりの心や美しいものに感動する心などを育むとともに、体験活動を通じて社会性や豊かな人間性を育む活動に取り組む。

 学校、家庭、地域とともに、教育委員会、町、関係機関が一体となって地域社会全体でいじめの防止に当たる。

▽体力・健康に関する指導

 各学校や地域の特色を生かした体力・運動能力向上活動を進めるとともに、地域や家庭での運動習慣や意識の啓発を進め、部活動、スポーツ少年団活動などの育成、支援を通じて、子どもの体力向上に取り組む。

 食に関する正しい知識、食習慣を習得するため、学校においても町食育推進計画に沿って、町と連携し食べ物や郷土への理解を深める指導を推進するほか、町健康増進計画に基づき各学校においてフッ化物洗口を継続する。

▽特別支援教育の推進

 特別支援教育連絡協議会を中心に関係機関との連携のもと、就学指導、判定についても一体的に進めるとともに、各学校のコーディネーターを中心に連携と研修・啓発機会の拡充に努める。

 子どもたち一人ひとりの教育的ニーズに応じたサポートに当たる上川版個別の支援計画「すくらむ」の活用による切れ目のない一貫した支援を図るとともに、子どもたちの特性に応じた指導の充実を図る。

▽幼小連携・学校間連携

 幼児と児童の交流活動による幼小連携、また、各小学校と中学校連携を推進する小中学校連携会議を核に、子どもたちの成長の各段階での円滑な接続に努める。

 教育相談員、スクールカウンセラーなどの活動を通じて、保護者、子どもたちからの個々の相談、学校訪問、こども園や保育園、関係機関との連携などを進めるほか、いじめ・不登校などの相談・連携活動を進める。

▽就学支援

 通学費の一部補助、高校通学費等補助事業、奨学資金事業の利用の推進を図るほか、就学援助制度の適切な運営に努めるため、新入学学用品費の入学前支給など必要に応じて対応する。

▼社会教育

 コミュニティ・スクールについては、学校と地域住民などの理解・協力を得ながら、三十年度から中富良野小学校で実施する。

(市町村 2018-04-13付)

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