道高校長協会が第1回理事研 ネットワークを強固に コンプライアンス向上へ取組(関係団体 2018-04-17付)
川口会長があいさつ
道高校長協会は十二日、道庁別館で三十年度第一回理事研究協議会を開いた。あいさつに立った川口淳会長は「学校経営に資するため、校長のネットワークを大切にして、情報の共有や協議の充実を図っていきたい」と述べた。また、教職員による不祥事の発生や、学校課題の複雑化・長期化に対応するため、協会内にコンプライアンス推進委員会を継続して設置し、教職員の意識の高揚を図る考えを示した。
理事研究協議会では、五月の総会で提案する本年度の活動方針や活動計画、協会創立七十周年記念事業などについて協議した。
川口会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
各校では、新たな体制で様々な教育活動がスタートしたと思う。これからの時代を担う子どもたちが夢や希望をもち、充実した高校生活を送ることによって、大きく成長することが期待されており、その成長を支えていくことが大切だと考えている。
このためにも、本道の高校教育が抱える様々な課題に向き合い、校長先生方の連携を密にして解決を図っていきたいと考えているので、協力をお願いする。
現在、高校教育は新たなステージを迎えている。本年度から、国では第三期教育振興基本計画が施行され、本道では北海道総合教育大綱およびそれに基づく北海道教育推進計画が施行された。
また、先月、高校学習指導要領が告示され、大学入学共通テストは本年度の高校入学生から対象となり、高校生のための学びの基礎診断は来年度から実施される。
これらの教育改革は、二〇三〇年以降の社会を見据え、変化の激しい時代の中で、人々と協働しながら、新たな価値を創造していく人材が求められていることにあり、将来、子どもたちが社会に貢献し活躍していくことができるよう、社会とのかかわりの中で子どもたちの成長を支えていくことが重要と考えている。
さらに、全国的に働き方改革が推進されており、本道でも「北海道アクション・プラン」に基づき、部活動休養日や学校閉庁日の設定をはじめ、様々な取組が行われる。
各学校においては、学校教育目標や経営方針に基づき、こうした教育の動向に対する方向性を明確にし、具体的な取組を進めていくものと考えている。本協会としては、学校経営に資するためにも、校長先生方の間のネットワークを大切にして、情報の共有や協議の充実を図っていきたいと考えているので、協力をお願いする。
▼協会の活動方針
主題は「北海道の未来を担う人を育む高等学校教育の創造」と前年どおりとし、副題は「新高校学習指導要領が目指す教育の研究と実践を推進する」と文言修正した。
また、昨年度設定した重点目標の一部を文言修正したが、引き続き、重点目標の実現に向け、協働して課題解決を図っていきたいと考えている。
▼公立高校長人事
本年度の本協会の加盟予定校数は公立二百三十一校、私立五十六校、合わせて二百八十七校。公立高校では、新たに三十一人の校長先生方が採用された。転任および新採用を合わせて八十八人の異動であり、異動率は三八・一%となっている。
▼協会の活動の充実
昨年度は、支部で開催される第三回研究協議会に本部役員も参加させていただき、本道の高校教育の現状や課題などについて協議した。様々な情報を共有し、協議を深めることは意義があると考えており、本年度も、研究協議会の一層の充実を図っていきたいと考えている。
▼特別委員会の設置
昨年度、コンプライアンス推進委員会を設置し、不祥事の防止や危機管理能力の向上を図るため、学校における研修などの参考となる資料を作成したが、依然として教職員による不祥事がなくならないことや、学校が抱える課題が複雑になり長期化する場合があることなどから、本年度も継続して本委員会を設置し、教職員の意識の高揚を図るような取組を行いたいと考えている。
本年度、本協会は創立七十年の節目を迎える。本年度も、「協働」を意識し、校長先生方と連携を図りながら活動を活性化し、様々な課題に対して着実に解決を図っていきたいと考えているので、協力をお願いする。
(関係団体 2018-04-17付)
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