道教委がいじめ未然防止通知　基本方針再点検など要請　実施すべき施策を確実に

（道・道教委 2018-04-18付）

　道教委は、通知「いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組の一層の充実について」を各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長、市町村立学校長あてに発出した。道いじめ問題審議会の調査結果と再発防止のための提言を踏まえ、学校いじめ防止基本方針の再点検、改定「北海道いじめ防止基本方針」で示された学校が実施すべき施策の確実な実施を求めている。

　道立高校に在籍する生徒の保護者から、所属する部活動で「道いじめの防止等に関する条例に規定する重大事態が発生した疑いがあるとの申立があった。

　道教委は道いじめ問題審議会に調査・審議を要請。審議会は調査報告書をまとめ公表した。

　報告書では、申立のあった四項目の行為について、三項目をいじめに該当すると判断。当該生徒が不登校となったのは、部活動内でのいじめが主な要因と分析した。

　当該学校の課題として、学校いじめ防止基本方針に掲げられる年間計画に沿ったいじめ防止対策が行われていなかったこと、学校いじめ防止対策組織の実施が遅れた点などを挙げた。

　学校が再発防止のために講ずる措置として、①いじめを起こさない平素からの対応の徹底②いじめへの一貫した対応の充実③遠隔地から入学した児童生徒への対応の充実④調査・指導などの記録や情報管理の徹底⑤部活動指導の在り方の改善⑥教職員の基本的な資質・能力の向上―の六項目を提言した。

　道教委は、審議会の調査結果、調査報告書で示された再発防止のための提言をまとめ、十三日付で通知「いじめの未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組の一層の充実について」を各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長、市町村立学校長に発出。

　中では、再発防止のための提言を十分に踏まえ、自校の学校いじめ防止基本方針を再点検するとともに、改定「北海道いじめ防止基本方針」で示した学校が実施すべき施策の確実な実施を要請。いじめの未然防止などの取組を一層充実させ、児童生徒が安心して学校生活を過ごせる学校づくりに努めるよう求めている。

(道・道教委 2018-04-18付)