小中一貫教育支援事業30年度指定地域―道教委 新規に千歳市と東神楽町 指定校は青葉中など38校(道・道教委 2018-04-17付)
道教委は、小中一貫教育支援事業の三十年度指定地域、指定校を決定した。新たな指定地域として千歳市と東神楽町の二地域、指定校として千歳市立青葉中学校、東神楽町立東神楽中学校など十校を加え、十五地域三十八校を指定。各指定校では、義務教育九年間で育成する児童生徒の姿の設定・共有、地域のよさを生かした九年間を通じた指導計画の作成、小中一貫教育を推進するための体制整備などを進める。指定期間終了後、授業公開などを通して成果を全道に発信する。
ほっかいどう学力向上推進事業の一環である同事業は、中学校区において、目指す子ども像の設定と学校関係者・保護者・地域住民間の共有、小・中学校九年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入への取組を支援し、義務教育の質の向上を図るもの。
事業期間は、二十九年度から三十一年度までの三ヵ年。義務教育学校、小中一貫型小学校・中学校を設置または設置予定の市町村教委とその学校を指定地域、指定校として指定する。
三十年度の指定地域は沼田町など十五地域。このうち、新規は千歳市、東神楽町となっている。
指定校は三十八校で、千歳市、東神楽町内の小・中学校八校に加え、中標津町町立広陵中学校、中標津町立中標津東小学校が新たに指定校となった。
指定地域・指定校では、①義務教育九年間で育成する児童生徒の姿の設定・共有②児童生徒の課題を踏まえ、地域のよさを生かした九年間を通じた指導計画の作成③小中一貫教育を推進するための体制整備、教員研修、家庭や地域と連携した取組など、小中一貫教育に必要と思われる取組―を行う。
また、全国学力・学習状況調査や「ほっかいどうチャレンジテスト」などの客観的なデータから、児童生徒の学習内容の定着状況を把握。児童生徒や教職員、保護者へのアンケートなどを通して取組や成果の評価・検証を行い、教育目標や教育課程を改善するといった検証改善サイクルを確立する。
道教委は、小中一貫教育導入に向けた諸課題の解決に向け、教育局指導主事の定期的な訪問による指導助言、カリキュラム作成全道研修会や地方説明会の開催などの支援を行う。
指定期間終了後、指定地域・学校は、モデル地域・モデル校として先導的役割を果たし、授業公開などを通して事業成果を全道に発信する。
本年度指定地域・指定校はつぎのとおり。
▼空知
▽沼田町―沼田小、沼田中
▼石狩
▽千歳市(新)―青葉中(新)、日の出小(新)、祝梅小(新)
▽北広島市―東部中、東部小、北の台小
▼後志
▽岩内町―岩内第二中、岩内西小
▼胆振
▽伊達市―大滝中、大滝小
▽厚真町―厚真中、厚真中央小
▽安平町―追分中、追分小
▼渡島
▽松前町―松前中、松城小、大島小、小島小
▽八雲町―落部中、落部小
▼檜山
▽江差町―江差北中、江差北小
▼上川
▽東神楽町(新)―東神楽中(新)、東神楽小(新)、東聖小(新)、忠栄小(新)、志比内小(新)
▽比布町―比布中、中央小
▼十勝
▽幕別町―札内東中、白人小、札内北小
▼釧路
▽白糠町―白糠中、白糠小
▼根室
▽中標津町―向陵中(新)、中標津東小(新)
(道・道教委 2018-04-17付)
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