部活動指導員の配置―道教委　５月中旬始動目指す　働き方改革推進など図る

（道・道教委 2018-04-17付）

　道教委は、五月中旬の部活動指導員の配置を目指し、準備を進めている。実技指導や大会・練習試合の引率など、部活動の職務を担い、部活動指導体制の充実、学校における働き方改革の推進を図る。

　部活動指導員は、適切な練習時間や休養日の設定など部活動の適正化を進め、教員が児童生徒への指導や教材研究などに一層注力する体制を整備するため、本年度から新たに配置する非常勤職員。

　札幌市を除く市町村立の中学校（義務教育学校後期課程、中等教育学校前期課程、特別支援学校中等部含む）、道立学校が配置対象校となる。

　勤務校の校長の監督のもと、部活動において、①実技指導②安全・障害予防に関する知識・技能の指導③学校外での活動（大会・練習試合など）の引率④用具・施設の点検・管理⑤部活動の管理運営（会計管理、校内会議など）⑥保護者への連絡⑦年間・月間指導計画の作成⑧生徒指導にかかる対応（いじめの対応など）⑨事故が発生した場合の現場対応―などを行う。

　市町村立学校と道立学校で配置要件は異なり、市町村立学校では、市町村内すべての中学校で、スポーツ庁が作成した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」で定める「週当たり二日以上の休養日の設定（平日一日以上、土日一日以上）」「一日の活動時間を平日二時間程度、学校休業日（学期末の週末含む）は三時間程度で終了」などの順守が要件。

　道立学校では、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に基づき、すべての部活動において「週一日以上（年間五十二日以上）、月一日以上（土・日・祝、年間十二日以上）、学校閉庁日（夏季休業期間三日、年末年始の休日六日）合わせて年間七十三日以上の休養日の設定」「一日の活動時間を平日二～三時間程度、大会やコンクールへの出場、練習試合などを除き、土・日・祝、長期休業期間は半日程度で終了」などが要件となる。

　五月上旬に配置校を決定する予定で、同月中旬の配置を目指し、準備を進めている。

(道・道教委 2018-04-17付)