ALの視点からの実践研究報告書―道教委 道内全校で活用を期待 拠点4高校など成果掲載(道・道教委 2018-04-13付)
道教委は『教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法改善のための実践研究実施報告書』を作成した。二十八・二十九年度の二年間、札幌北高校、函館稜北高校、旭川東高校、釧路湖陵高校を拠点校として行った効果的な学習・指導方法の開発、優れた授業実践や校内研修、各圏域で開いた研究大会や授業実践講座の成果や課題を示している。
道教委は、文部科学省の委託を受け、二十八・二十九年度の二ヵ年計画で事業を実施。札幌北高校など四校を拠点校、八校を推進校、二十校を連携校とし、学習・指導方法の改善を図る実践的な調査研究を進めてきた。
報告書では、実践研究の具体的内容として、拠点校の取組や各圏域研究大会、優れた教科指導力を有する教員などを講師とした公開授業などの取組を記載している。
各圏域大会や講座のアンケートでは、参加教員の主体的・対話的な学びへの理解の深化があったとする一方、授業改善が個々の取組にとどまっている学校もあることから、学校全体の取組となるよう支援する必要性を挙げていた。
生徒アンケートでは、課題の解決に向けて情報を集め、話し合い、発表するなどの学習活動に取り組んだと回答した生徒の割合が、指定校で八二%となった。
道教委は、主体的・対話的で深い学びの実現のために、本道すべての高校において報告書を活用し、アクティブ・ラーニングの視点に基づく学習・指導方法の一層の充実を図り、今後の時代に求められる資質・能力が生徒に確実に身に付くよう期待している。
(道・道教委 2018-04-13付)
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