献血に関する授業実践研究事業―道教委 全道14管内で実施へ 保健科目の一環として普及啓発(道・道教委 2018-04-12付)
授業実践校5校の取組、成果と課題を掲載
道教委は本年度、献血に関する授業実践研究事業の授業実践校を全道各管内から一校、計十四校に拡大して実施する。厚生労働省の高校生用テキスト『けんけつHOP・STEP・JUMP』などの資料を活用し、道赤十字センター職員など外部講師の協力のもと、保健科目で献血に関する実践研究を実施。献血の意義や制度について理解を深める授業を展開し、道内の高校に普及啓発を図る。
少子高齢化が進み、輸血用血液製剤の需要が高まる一方、献血が可能な若年層の人口減少など、より幅広い年齢層による献血の協力体制が必要とされている。
将来の献血を支える高校生などの若年層に対し、献血の意義や制度について理解を深めるため、道教委は二十九年度から献血に関する授業実践研究事業を開始。授業実践校として、石狩南高校、七飯高校、旭川東高校、鹿追高校、弟子屈高校の五校を指定し、保健科目で献血に関する実践研究を進めてきた。
三十年度は、授業実践校を十四校に拡大する。各管内から一校ずつ指定する予定。前年度の授業実践校の取組を全管内に広げ、道内の高校に普及啓発していく。
事業では二十九年度、各授業実践校が事前アンケートで生徒の献血への理解度を量り、授業内容を焦点化して目標を設定。厚労省の高校生用テキスト『けんけつHOP・STEP・JUMP』、日本赤十字社の映像資料などを活用した。道赤十字センターや献血ルームの職員などの外部講師が基本的な内容の説明や助言を、担当教員が習得した知識を活用する授業を行うなどと役割を分担。個人で考える活動やグループ協議などを行ってきた。
道教委は、これらの実践を『献血に関する授業実践研究事業実践報告書』にまとめ、Webページに掲載した。二十九年度の授業実践校五校の取組、成果と課題を掲載している。
アンケート結果から、生徒の献血への関心、意義や方法への理解が深まったことなどを成果として示す一方、一過性のものとならないよう、教育活動全体を通して献血を考える機会を設定すること、家庭や地域への普及啓発を図ることの必要性を挙げている。
(道・道教委 2018-04-12付)
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