道が第2期スポーツ推進計画策定 〝北海道らしく〟を基本に オリパラ見据えアスリート育成(道・道教委 2018-04-09付)
道は、本年度から三十四年度までを計画期間とする第二期道スポーツ推進計画を策定した。スポーツ王国北海道の実現を目指し、「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」など四項目の基本方針、「スポーツで変わる北海道民」など五つの柱を設定。幼少期からのスポーツ機会の充実と子どもの体力向上、スポーツに親しむ場の確保、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会などを見据えた次世代アスリートの発掘・育成など、今後の方向性を示した。
国の第二期スポーツ基本計画を勘案し、道内の経済、社会情勢の変化などを踏まえ策定するもの。計画期間は三十年度から三十四年度までの五年間。
基本方針として「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」「スポーツの価値で、北海道に好循環(ひと、もの、げんき)を生み出す」など四項目を設定。目指す姿を「スポーツ王国北海道の実現~“スポーツの風”で未来をひらく」と定めた。
計画策定における五つの柱は「スポーツで変わる北海道民」「スポーツで変える地域・経済・共生社会」「どさんこ選手の国際競技力の向上」「スポーツを通じた人づくり」「東京二〇二〇オリパラの開催、札幌冬季オリパラによる北海道レガシーの創出」。
具体的方策をみると、幼少期からのスポーツ機会の充実と子どもの体力向上に向けて、体育・保健体育の授業など学校教育活動の充実、プロスポーツ選手などを講師とするスポーツ教室の開催などを提示。子どもの体力水準をピーク時の昭和六十年ころの水準まで引き上げることを目標に掲げた。
また、スポーツに親しむ場を確保するため、本道すべての市町村に総合型地域スポーツクラブを設置することを目指す。
スポーツを通じた共生社会の実現に向けて、関係団体や特別支援学校などとの連携による障がい者スポーツ機会の創出、障がい者スポーツの指導者やボランティアの育成促進などの方向性を示した。
競技力向上に向けたアスリート強化、指導者の充実のため、スポーツ指導者や専門スタッフの育成、スポーツ少年団や競技団体の活動促進を掲げた。ジュニア期からの有望アスリートの育成、指導者の資質向上など、学校や競技団体と連携して競技力向上を図っていく。
スポーツを通じた人づくりでは、礼儀や社会性の習得など人間力の形成、幼少期からの食育、栄養学、アンチ・ドーピング教育の推進を明記。スポーツ人材の働く環境づくり、スポーツボランティアの普及促進、大学との連携によるスポーツ人材の養成などを挙げた。
「東京二〇二〇オリパラの開催、札幌冬季オリパラによる北海道レガシーの創出」では、大会で活躍できる選手強化や指導者の育成、道民の参加意識の醸成、戦略的な外国人観光客の誘致促進などの方策を示した。
(道・道教委 2018-04-09付)
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